もしものときに備えて、いつまでに何を準備しておけば良いのでしょうか?
ここでは、生前の準備期間からご逝去直後、ご葬儀までの流れをまとめました。
いつから、どんな準備をはじめておけば失敗しないのか、時系列でわかりやすくご紹介します。
生前のうちに最低限の準備を
お葬式を執り行うためには、決めることが山のようにあります。
葬儀社選びから、葬儀の細かな内容まで、生前の準備なしでは後悔やトラブルにつながることも。
生前のうちに、最低限の準備だけはしておきましょう。
生前の準備の流れ
生前からご逝去、お葬式までの一般的な流れをご紹介します。
まずは、生前のうちにやっておく準備の流れです。
生前の準備(数年前〜数ヶ月前までに)
旅立ちがいつになるのかは誰にもわかりませんが、だからこそ早めからの準備が必要です。
ご逝去の数年前から、遅くとも数ヶ月前までには、生前の準備を済ませておけるように進めていきましょう。
まだまだ元気という方でも、早めにもしもの備えをしておくことをおすすめします。
これだけは!必ずやっておく準備
- 葬儀社えらびを始める
- 資料請求する
- 費用を調べておく
- 見積書を取り寄せる
- 生前相談しておく
- 電話や対面でくわしい相談をする
必ずやっておく準備を順番に見ていきましょう。
葬儀社えらびを始める
まずは、葬儀社選びから始めます。
たくさんの葬儀社があるので、少なくとも3社以上は比較してみましょう。
- 資料請求する
パンフレットや見積書などの資料を取り寄せて、葬儀社の詳しい情報を集めます。
資料請求で割引が適用されたり、お葬式準備の冊子がもらえる葬儀社をもあるので、気軽に資料請求しておきましょう。資料請求は無料です。
費用を調べておく
お葬式にかかる費用の目安を、見積書で確認しておきましょう。
葬儀社のホームページにもプラン価格が載っていますが、実際の価格とは異なる場合も多いです。
- 見積書を取り寄せる
見積書は、資料請求の際、パンフレットなどと一緒に無料で取り寄せることができます。
必ず見積書でチェックしよう!
参列者の人数や、使用する斎場、返礼品など、ご家族の希望する内容や当日の参列人数によっても価格が変わります。
プラン価格を鵜呑みにせず、必ず事前見積もりを依頼してご自身の場合はいくらなのかを確認しておきましょう。
生前相談しておく
気になった葬儀社へ、より詳しい内容を相談しておきます。
葬儀プランの内容について相談したり、近隣の斎場を教えてもらいましょう。
「お葬式がはじめてでよくわからない」という方も、疑問や不安を解決することができますよ。
- 対面相談
ファミリーレストランや病院などお好きな場所で担当者と会い、資料を見ながら説明してもらうことができます。
- 無料電話相談窓口を活用しよう
大手の葬儀社の場合、無料の電話相談窓口が用意されています。対面相談より気軽に利用できるのが魅力。
どなたでも通話料・相談料ともに無料で相談できます。
これで安心!合わせてやっておきたい準備
- 家族と話し合っておく
- 葬儀社を1つに決める
- 思い出づくり
- ご本人のことを知っておく
生前に必ずやっておく準備にプラスして、やっておくとより安心の準備を見ていきましょう。
家族と話し合っておく
もしものときのことについて、ご家族とも話し合っておきましょう。
意見のすれちがいから、家族内のトラブルに発展することを防げます。
葬儀社を1つに決める
資料請求や生前相談をふまえて、葬儀社を1社にしぼります。葬儀社を決めたら、会員になっておきましょう。
もしものときに電話1本でスムーズに対応してもらえるだけでなく、大幅な割引が受けられることも。
ご逝去直前やご逝去後では割引が適用されない場合が多いため、会員登録はお早めに。
思い出づくり
ご家族の大切な時間を過ごすことも、生前のうちにやっておきたいですね。
ご本人の考えや交友関係を知っておく
可能なら、ご本人の希望を聞ける機会があると良いですね。
「お葬式は最低限で良い」「誰に知らせてほしい」など、エンディングノートがあればよりわかりやすいでしょう。
交友関係についても知っておくと、もしものときにお知らせしやすくなります。
容態が悪化してからの流れ
入院した、容態が悪化したなど、体調が思わしくない状況になったら、より具体的な準備をして備えておきます。
容態が悪化したら
- 葬儀社に詳しい相談をする
- 資料請求や生前相談をふまえて決めた葬儀社へ、より詳しい葬儀内容の相談をしておきます。
- 以前に相談していた内容と、現在の考えが変わっていても大丈夫。見積書も最新のものを作ってもらいましょう。
- もしものときの対応を知っておく
- 危篤やご逝去となった場合には、どこへ連絡して、何をすれば良いのか、葬儀社やご家族と打ち合わせておきます。
- ご家族、ご親族の緊急連絡先のほか、葬儀社の電話番号も携帯電話に登録しておきましょう。
危篤
- 大切な方との時間を過ごす
- 危篤の状態となったら、医師の指示のもと、何よりもご家族の時間を優先して過ごします。
- これまでに旅立ちの最低限の準備ができていれば、ご家族との時間に集中して過ごすことができるでしょう。
ご逝去後の流れ
ここでは、病院でご逝去された場合の流れを見ていきます。
ご逝去直後
ご逝去されたら、すぐに葬儀社への連絡が必要です。
病院から、たった数時間のあいだに移動するように指示されることも。
生前のうちに葬儀社を決めておこう
あらかじめ葬儀社を決めていなかった場合は、ご逝去後の限られた時間で焦って葬儀社探しをすることになってしまうため要注意。
- 葬儀社に連絡
- あらかじめ決めておいた葬儀社へ連絡し、病院から安置場所への搬送を依頼します。早い葬儀社なら30分ほどで到着します。
- 連絡後、旅立ちに関わることは葬儀社が幅広くサポートしてくれますので、あまり心配しすぎることはありません。
- 親族に連絡
- ご親族へ連絡します。ご葬儀の詳細は、決まり次第あらためてお知らせしましょう。
- 病院などから安置場所への移動
- 葬儀社のスタッフが到着し、寝台車でご安置場所までお体を搬送します。
ご逝去数時間後〜翌日
ご安置が完了したら、葬儀社と最終的な打ち合わせを行います。
- 葬儀社との最終打ち合わせ
- 葬儀社の担当者と、最終的な打ち合わせを行います。
すでにおおよその葬儀内容を相談済の方はスムーズに進みますが、打ち合わせ内容が多い場合は数時間かかることも。
- 葬儀社の担当者と、最終的な打ち合わせを行います。
- 斎場、火葬場の予約
- 斎場や火葬場の予約は、葬儀社が行います。
- 火葬場の空き状況や六曜、お寺の予定などをふまえて日程を決めます。都市部では火葬場の混雑で1週間以上待つケースも。
- お付き合いがあった方への連絡
- ご葬儀の日程が決まったら、お付き合いのあった方々へお知らせします。
お葬式当日
- お通夜
- 一般的にはお通夜と告別式の日程を分けて執り行います。
- お通夜を行わなず、告別式のみを行う「一日葬」という葬儀のスタイルもあります。
- 告別式・火葬
- 告別式を行います。ご家族の最後のお別れの時間を過ごします。
- はじめての喪主でも、葬儀社のサポートや進行があるためマナー等の心配はあまりいらないでしょう。
生前の準備からお葬式までの流れのまとめ
生前の準備からお葬式までの流れをご紹介しました。
もういちど、失敗を防ぐためにやっておきたい準備をおさらいしておきましょう。
これだけはやっておく!生前準備
- まずは資料請求で葬儀社えらびを始める
- 見積書で葬儀費用をチェック
- 生前相談しておく
※いずれも無料でできます
必ず生前のうちに、葬儀社えらびをしておきましょう。まずは資料請求から始めるとスムーズです。
気になる葬儀費用は、必ず見積もり書で確認しておきます。資料請求と一緒にできます。
生前相談を使って、お葬式の疑問や不安を解決しておきましょう。電話相談窓口が便利です。
合わせてやっておきたい準備
- ご家族との話し合い
- 葬儀社の会員登録
どんなお見送りにしたいか、ご家族それぞれの意見も知っておくと家族内トラブルを防げます。
葬儀社を1社に決めたら、会員登録しておくと大幅な割引が受けられることも。
生前に最低限の備えをしておくだけで、もしものときのトラブルを防いだり、費用を節約することができます。
早すぎるということはありませんので、まずは3つの準備から始めてみてくださいね。