親の終活を考え始めても、「いつから?」「どう切り出す?」と悩む方は多いでしょう。株式会社ルリアンの調査では、終活をしている人はわずか21.2%で、多くの高齢者が準備不足なのが実情です。いつまでも元気でいてほしいからこそ、先延ばしにしてしまうのかもしれません。
この記事では、親の終活を始めるのに最適な時期や、子供が手伝える6つの具体的なリストを解説します。親が元気なうちに準備を始めることで、将来の相続トラブルを防げます。家族全員が安心して親の最期を迎えるためにも、ぜひ参考にしてください。
親の終活はいつから始めるべき?
親の終活は、親が元気なうちに始めることが何よりも重要です。体力や判断力が十分にある時期だからこそ、本人の意思を正確に反映できます。家族全員が納得できる形で進めるためにも、適切なタイミングを見極めることが成功の鍵となります。
病気になったり判断力が衰えたりしてからでは、本人の希望を確認するのが難しくなります。この記事で紹介する3つのポイントを参考に、終活を始める時期を検討しましょう。早めに準備することで、親子でじっくりと話し合う時間を確保できます。
親が元気なうちに始めるのがベスト
終活を始めるのに最も理想的なのは、親が心身ともに健康で、判断力がしっかりしている時期です。病気や認知症の症状が出てからでは、本人の本当の意思を確認するのが困難になる可能性があります。元気なうちなら、前向きな話し合いがしやすくなります。
特に、エンディングノートの作成や遺言書の準備には、本人の明確な意思表示が欠かせません。法的な効力を持たせるためにも、判断能力が十分なうちに作成することが不可欠です。親の想いを形にするため、早めの行動を心がけましょう。
70歳を目安にスタートを検討
具体的な年齢として、70歳前後を終活開始のひとつの目安にするのがおすすめです。多くの方がまだ心身ともに元気で、将来について冷静に話し合う余裕がある時期だからです。親の定年退職や古希のお祝いなどをきっかけにするのも良いでしょう。
株式会社ルリアンの調査によると、半数以上の子が親と月1回以上連絡を取っています。日頃からコミュニケーションが取れていれば、自然な流れで終活の話題を切り出しやすいはずです。まずは、最近の体調などを気遣う会話から始めてみましょう。
体力や判断力があるうちが理想的
終活には、身の回りの片付けや重要書類の確認など、意外と体力を使う作業が多く含まれます。親の体力や判断力が衰える前に着手することで、親自身が主体的に取り組むことが可能です。子供はあくまでサポート役に徹するのが理想的です。
親が自分で判断し、動けるうちに始めることが、本人の満足度を高めることにも繋がります。生前整理のスケジュールなどを参考に、無理のない計画を立てることが大切です。親子で協力しながら、少しずつ進めていきましょう。
子供が親の終活を手伝う4つのメリット
子供が親の終活を手伝うことには、多くのメリットがあります。遺品整理の負担が軽くなるだけでなく、家族の絆を深める貴重な機会にもなります。親のもしもの時に備えることは、残された家族が困らないようにするための大切な準備です。
ある調査では、親を亡くした人の約半数が「死後に困ったことがある」と回答しています。事前の準備がいかに重要かを示していると言えるでしょう。具体的にどのようなメリットがあるのか、4つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
遺品整理の負担を大幅に軽減できる
親が亡くなった後、子供にとって大きな負担となるのが遺品整理です。生前に親自身が身の回りを整理しておけば、子供の物理的・精神的な負担を大幅に減らせます。特に荷物が多い場合、整理には膨大な時間と労力がかかってしまいます。
親子で一緒に生前整理を行えば、どれが大切な思い出の品で、どれが不要な物なのかを親自身が判断できます。必要な物だけを残すことで、残された家族がスムーズに手続きを進められるようになり、親にとっても安心につながるでしょう。
親の財産状況を正確に把握できる
終活は、預貯金や不動産、保険といった親の財産状況を正確に把握する良い機会です。ある調査では、子供が「親に遺してほしい情報」として財産に関する項目が上位を占めており、その関心の高さがうかがえます。
どこにどんな財産があるのかを事前に把握しておけば、相続が発生した際に手続きを円滑に進めることができます。相続トラブルの多くは財産状況が不透明なことから起こるため、情報を整理しておくことは非常に重要です。
親の意思や希望を尊重できる
親が元気なうちに、医療や介護、葬儀などについての希望を聞いておくことは非常に大切です。いざという時、子供は難しい判断を迫られますが、親の意思が分かっていれば、その希望に沿った対応が可能になります。
例えば、延命治療を望むか、どんな葬儀をしたいか、お墓はどうしてほしいかなど、具体的な希望を事前に確認しておくことで、家族は安心して決断を下せます。親の人生の締めくくり方を尊重することは、子供ができる最大の親孝行かもしれません。
家族の安心感と絆を深められる
終活は、普段は話しにくい「これから」のことについて、家族で率直に語り合う良いきっかけになります。親がどんな人生を歩み、何を大切にしてきたかを知ることで、親子の絆はより一層深まるはずです。家族の安心感にもつながります。
また、兄弟姉妹がいる場合は、全員で情報を共有し、将来の介護や相続について話し合うことで、後のトラブルを未然に防げます。家族が同じ方向を向いて協力する体制を築くことは、終活を成功させる上で非常に重要です。
親の終活で子供がやること6つのリスト
親の終活を効果的に手伝うためには、具体的な「やることリスト」を作成して取り組むのがおすすめです。何から手をつければ良いか明確になり、計画的に進められます。親の気持ちやペースを尊重しながら、少しずつ実行していきましょう。
ここでは、子供がサポートできる6つの重要な項目をご紹介します。各項目について親子でしっかり話し合い、協力して取り組むことが、円満な終活の秘訣です。このリストを参考に、今日からできることを始めてみませんか。
エンディングノートや遺言書の作成支援
エンディングノートの作成は、終活の第一歩として最適な取り組みです。親自身の情報から財産、医療・介護、葬儀の希望まで、大切な情報を一冊にまとめられます。子供は書き方を教えたり、一緒に内容を考えたりして支援しましょう。
無料のエンディングノートなどを活用すれば、気軽に始められます。法的な効力を持つ遺言書を作成する場合は、後々のトラブルを避けるため専門家への相談が不可欠です。親子で一緒に相談に行くと、より安心できます。
財産目録の整理と管理
親が持つ預貯金、不動産、保険などの財産を一覧にした「財産目録」を作成する手伝いをしましょう。銀行口座情報や不動産の所在地、保険の受取人など、詳細な情報を記録しておくことが重要です。書類のありかも確認しておきましょう。
ある調査では、相続経験者の4割以上が、現金・預貯金の遺産分割に時間がかかったと回答しています。事前に財産状況を明確にしておくことが、いかに相続手続きを円滑にするかが分かります。トラブル防止のためにも必ず行いましょう。
生前整理・断捨離の手伝い
親と一緒に家の中を片付ける「生前整理」も子供ができる大切なサポートです。不要な物を手放し、本当に大切な物だけを残す作業を手伝いましょう。思い出の品、貴重品、重要書類などを分類し、保管場所を明確にしておくことが目的です。
体力的に負担が大きい大型家具や家電の処分は、無理せず専門業者に依頼するのも一つの方法です。親の負担を軽くすることを第一に考え、思い出話に耳を傾けながら、楽しく整理を進められると良いでしょう。
デジタル遺品の整理と対策
現代の終活では、スマホやパソコン内のデータ、いわゆる「デジタル遺品」の整理が不可欠です。SNSアカウントやネット銀行のログイン情報などを放置すると、死後に不正利用される危険性もあります。親が利用しているサービスを一緒に確認しましょう。
利用サービスの一覧を作成し、IDやパスワードを安全に管理する方法を決めておくことが重要です。エンディングノートに記す、信頼できる家族にだけ伝えるなどの方法があります。デジタル資産の相続についても、この機会に話し合っておきましょう。
医療・介護・葬儀の希望確認
延命治療や介護、葬儀について、親がどのような希望を持っているかを詳しく聞いておきましょう。いざという時に家族が迷わず、親の意思を尊重した決断ができるようになります。かかりつけ医や服用中の薬の情報もまとめておくと安心です。
話し合った内容は、エンディングノートなどに記録として残すことが大切です。終末期医療に関する意思表示書である「リビングウィル」の作成を検討するのも良いでしょう。親の尊厳を守るために、しっかりと希望を確認しておくことが重要です。
人間関係の整理(連絡先リスト作成)
親の交友関係を把握し、緊急時や訃報を知らせるべき人の連絡先リストを作成しておきましょう。親しい友人や遠い親戚など、子供が知らない関係者もいるはずです。年賀状などを参考に、誰に連絡すべきかを整理する手伝いをします。
連絡先だけでなく、親との関係性や続柄なども一緒に記録しておくと、いざという時にスムーズに対応できます。「この人には必ず伝えてほしい」という人がいるかどうかも確認しておくと、親の気持ちに寄り添った対応ができるでしょう。
親への切り出し方に悩んだら?自然に終活の話を始めるコツ
親に終活の話を切り出すのは、勇気がいることです。「死」を連想させてしまい、親を傷つけないかと心配になるかもしれません。しかし、伝え方次第で、前向きな話し合いを始めることは可能です。まずは親の気持ちを一番に考えましょう。
ここでは、否定的な印象を与えずに、自然な形で話し合いを始めるための4つのコツを紹介します。これらの方法を参考に、親子関係や親の性格に合わせて、最適なアプローチを見つけてください。焦らず、じっくりと機会をうかがうことが大切です。
自分の終活の話をしてみる
親に直接「終活をしよう」と切り出すのではなく、まず自分の終活について話してみるのが効果的です。「私も最近、自分の将来を考えてエンディングノートを書き始めたんだ」と話すことで、親への押し付け感をなくすことができます。
「終活は高齢者だけのものではなく、家族みんなの問題」という雰囲気が作れます。実際に自分が書いたエンディングノートを見せれば、親も具体的なイメージが湧きやすくなり、「自分もやってみようかな」という気持ちになるかもしれません。
友人・知人の体験談をきっかけにする
友人や知人、親戚など、身近な人の終活体験談を話題にするのも自然な切り出し方です。第三者の事例として話すことで、直接的ではなく、客観的な情報として親に伝えることができます。親も自分ごととして考えやすくなるでしょう。
例えば、「〇〇さんのお宅では、お父さんが終活をしていたから相続がスムーズだったらしいよ」といった具体的な話をすると、終活をしておくことのメリットが伝わりやすくなります。ポジティブな事例を話のきっかけにしてみましょう。
これからの人生の話として切り出す
終活を「死の準備」と捉えるのではなく、「これからの人生をより安心して、豊かに過ごすための準備」という前向きな視点で提案しましょう。家族が安心して暮らすために、今できることを一緒に考えたい、という姿勢で話すことが大切です。
「お父さんたちの人生の物語を、私たちに残してほしい」といった感謝の気持ちを伝える言葉も効果的です。親の人生を尊重する姿勢を見せることで、親も「自分のため、家族のため」と前向きに終活を捉えてくれるようになるでしょう。
テレビや雑誌の情報を話題にする
終活をテーマにしたテレビ番組や雑誌の特集は、会話を始める絶好のきっかけになります。一緒に番組を見たり、記事を読んだりした後に、「今の番組、参考になったね。うちはどうだろう?」と自然に話題を振ってみましょう。
メディアという第三者の情報源を介することで、個人的な話としてではなく、一般的な話題として終活について話せます。親も「世間ではこうなんだ」と知ることで、終活に対する心理的な抵抗感が和らぐことが期待できます。
親の終活を手伝う際の注意点
親の終活を手伝う上で最も大切なのは、親の気持ちを最優先に考え、尊重することです。あくまで主役は親自身であり、子供はサポート役に徹するという姿勢を忘れてはいけません。子供の考えを押し付けないように注意しましょう。
親子関係を良好に保ちながら円満な終活を進めるためには、いくつか心に留めておくべき点があります。ここで紹介する4つの注意点を守り、親に寄り添いながら慎重に進めていきましょう。焦りは禁物です。
無理強いは絶対にしない
もし親が終活に乗り気でなかったり、拒否したりした場合は、絶対に無理強いしてはいけません。終活は親自身の人生の集大成であり、本人の意思が何よりも尊重されるべきです。無理に進めると、親子関係が悪化する原因にもなりかねません。
親の気持ちが前向きになるまで、時間をかけてじっくりと待つ姿勢が大切です。一度話題を切り替え、また別の機会に話してみるなど、柔軟に対応しましょう。親が納得できるペースで進めることが、終活成功への一番の近道です。
兄弟姉妹と事前に相談しておく
兄弟姉妹がいるなら、親に終活の話をする前に、必ず全員で話し合いの場を持ちましょう。子供たちの間で方針を統一しておくことが非常に重要です。一人の子供だけが話を進めると、親を混乱させたり、兄弟間の亀裂を生んだりする恐れがあります。
誰がどの役割を担うのかなどを事前に決めて、家族で協力する体制を築くことが大切です。兄弟姉妹が一致団結してサポートすることで、親も安心して終活に取り組むことができるでしょう。定期的な情報共有も欠かせません。
感情的にならず冷静に対応する
終活の話し合いでは、親が期待通りの反応を示さないこともあると心得ておきましょう。親が感情的になったり、話を逸らそうとしたりしても、こちらも感情的にならず、冷静に対応することが大切です。まずは親の気持ちを受け止めましょう。
話が進まないと感じたら、無理に続けようとせず、一旦話を切り上げる勇気も必要です。「また今度話そうか」と伝え、時間をおいてから再び話し合うのが効果的です。親の気持ちに寄り添い、理解しようとする姿勢を見せ続けましょう。
親のペースに合わせて進める
終活は一日で終わるものではなく、ある程度の期間をかけて行うものです。そのため、親の体調や気分に配慮しながら、その時々のペースに合わせて進めることが何より重要です。子供の都合で急かさないようにしましょう。
一度にすべてを終わらせようとせず、小さな目標を立てて一つずつクリアしていくのがおすすめです。疲れているようなら作業時間を短くするなど、柔軟な対応を心がけましょう。親が主体的に、楽しく取り組める環境づくりが大切です。
親の終活がつらい…親子で前向きに進めるための対処法
親の終活は、どうしても「親の死」を意識させるため、子供にとって精神的な負担を感じるのは当然のことです。親の老いを実感し、つらい気持ちになることもあるでしょう。しかし、その気持ちと向き合い、乗り越える方法はあります。
終活を「別れの準備」ではなく、「残された時間を豊かに過ごすための活動」と捉え直してみませんか。ここで紹介する4つの方法を参考に、家族全員で支え合いながら、前向きに終活を進めていきましょう。一人で抱え込まないことが大切です。
専門家の力を借りる
終活には法律や税金など専門的な知識が必要な場面も多く、家族だけで解決しようとすると大きな負担になります。不安や疑問があれば、弁護士や司法書士、税理士といった専門家に相談することをためらわないでください。
最近では、終活全般の相談に乗ってくれる終活カウンセラーなどもいます。専門家の客観的なアドバイスは、精神的な支えにもなります。適切な専門家を紹介してもらうことも可能なので、積極的に活用しましょう。
本やセミナーで情報収集する
終活に関する正しい知識を身につけることも、不安を和らげるのに役立ちます。高齢者向けのエンディングノートに関する情報や、終活関連の書籍から多くのことを学べます。何から手をつければ良いか分からない時の道しるべになるでしょう。
自治体や企業が開催する終活セミナーに参加するのもおすすめです。専門家から直接話が聞けるだけでなく、同じ悩みを持つ参加者と情報交換をすることで、精神的な孤立を防ぐことができます。知識は心の余裕につながります。
「これからの人生のため」と前向きに捉える
終活をつらいものにしないためには、「死の準備」ではなく「これからの人生をより良く生きるための活動」と捉え直すことが大切です。親の人生を振り返り、思い出を整理する時間は、親子にとってかけがえのないものになります。
親が歩んできた道のりを知ることで、改めて親への感謝の気持ちが生まれ、親子の絆が深まるでしょう。残された時間をより大切に、そして有意義に過ごすための前向きな活動だと考えることで、つらい気持ちも和らぐはずです。
一人で抱え込まず家族で支え合う
精神的な負担を軽減するためには、一人で全ての責任を背負い込まないことが何よりも重要です。兄弟姉妹や配偶者など、家族全員で協力し、サポート体制を築きましょう。それぞれの得意なことを活かして役割分担するのがおすすめです。
定期的に家族で集まって進捗を報告し合ったり、悩みや不安を共有したりする場を設けることも大切です。「みんなで取り組んでいる」という意識が、個々の負担を軽くし、チームワークで困難を乗り越える力になるでしょう。
まとめ:親の終活は家族全員で取り組もう
親の終活は、70歳を目安に、親が元気なうちから始めるのが理想です。この記事で紹介した「やることリスト」を参考に、エンディングノート作成や財産整理などを家族で協力して進めることで、将来への不安を大きく減らすことができます。
終活成功の鍵は、親の意思とペースを尊重し、決して無理強いしないことです。専門家の力も借りながら、家族で支え合う体制を築きましょう。早めの準備が、家族の安心と絆を深めることにつながります。まずは、親子で話すことから始めてみてください。
親の終活に関するよくある質問
親の終活で子供がやるべきことは?
子供が手伝える主な項目は6つです。エンディングノートの作成支援、財産整理、生前整理、デジタル遺品の対策が挙げられます。これらは、もしもの時に家族が困らないために非常に重要な作業です。一つずつ丁寧に進めていきましょう。
加えて、医療・介護・葬儀の希望確認や、連絡先リストの作成も大切なサポートです。いずれの項目も、親の意思とペースを尊重し、無理強いしないことが大原則です。あくまで子供はサポート役に徹し、親に寄り添う姿勢を忘れないでください。
終活で親に聞いておくべきことは?
親には、預貯金や不動産といった財産状況と、それらに関する重要書類の保管場所を必ず聞いておきましょう。ある調査でも、子供が親から聞いておきたい情報として「土地」「銀行口座」「財産」が上位に挙がっています。
また、医療や介護、葬儀に関する本人の希望も非常に重要です。延命治療を望むか、どんなお葬式にしたいかなどを確認しておけば、いざという時に親の意思を尊重できます。親しい友人の連絡先なども聞いておくと安心です。
終活の平均額はいくらですか?
終活にかかる費用は、何を行うかによって大きく変動します。エンディングノートの作成や自分たちでの生前整理なら、ほとんど費用をかけずに始めることが可能です。まずは、お金をかけずにできることから着手するのが良いでしょう。
専門家のサポートを受ける場合は費用が発生します。例えば、遺言書作成を司法書士などに依頼すると数万円から、生前整理を業者に頼むと数十万円が目安です。必要な部分だけ専門家を頼るなど、計画的に進めることをおすすめします。
終活は誰に相談するのがいいですか?
相談先は、悩みの内容によって使い分けるのが賢明です。遺言書や相続なら司法書士や弁護士、税金のことなら税理士が専門家です。また、保険や資産運用についてはファイナンシャルプランナーに相談すると良いでしょう。
「どこに相談すれば良いか分からない」という場合は、まず終活カウンセラーやアドバイザーに相談するのがおすすめです。話を聞いた上で、状況に応じた最適な専門家を紹介してくれます。一人で悩まず、専門家の力を借りましょう。
終活は何から始めればいいですか?
終活の第一歩としては、エンディングノートの作成から始めるのが最もおすすめです。市販品や無料ダウンロードできるものを活用し、自分の情報や希望を整理する作業は、終活の全体像を掴むのに役立ちます。
エンディングノートを書き進めることで、財産や医療、葬儀など、次に何をすべきかが見えてきます。親子で一緒に少しずつ書き進めれば、自然な対話のきっかけにもなり、終活への理解を深めることができるでしょう。