家族葬

家族葬とは?家族葬のメリットとデメリット

テレビなどでもよく耳にするようになった家族葬。

家族葬とはどんな葬儀なのか、わかりやすく解説します。

知っておきたいメリット・デメリットも合わせてご紹介するので、家族葬が気になっている方は選ぶ際の参考にしてくださいね。

家族葬とは

家族葬は小規模で自由な葬儀

家族葬とは、参列する方を限定して、小規模で行う葬儀のスタイルのこと。
実ははっきりとした定義は決まっておらず、自由な内容で葬儀を行えるのが家族葬の特徴です。

家族葬で呼ぶ人の範囲や人数は

家族葬は、主にごく身近な家族のみで執り行うのが一般的。人数にすると、10名前後で行うケースが多いでしょう。
親族や友人などは、基本的にはお呼びしません。

ただし決まりがあるわけでもないので、家族以外の方を呼んではいけないというわけではありません。
ご家族のお考え次第では、とくに親しかったご友人も参列することが可能です。

家族葬のあとにお別れ会も可能

まずは家族葬をご家族だけでとりおこない、後日お別れ会などを設けて、縁のあった方々を広くお呼びすることもできます。

「家族だけでゆっくり最後の時間を過ごしたいけれど、お世話になった方々をお呼びしないのは気になる」という方は、家族葬+お別れ会という方法も検討してみると良いでしょう。

家族葬の流れ・日程

家族葬の日程は、基本的には一般的な葬儀と同じである場合が多いですが、人数が少ない分、比較的ゆったりと時間を使えるでしょう。

生前の準備

生前のうちに、葬儀社選びや生前相談など、準備をしておきます。
家族葬は昔ながらの葬儀(一般葬)とは異なるスタイルのため、ご家族ともよく意見交換をしておくと安心です。

ご逝去

あらかじめ決めておいた葬儀社へ連絡し、家族葬の最終打ち合わせを行います。

通夜

ご家族のみが参列し、通夜を執り行います。
通夜を行わない「一日葬」と呼ばれるスタイルを選ぶ方もいらっしゃいます。

告別式・火葬

ご家族のみが参列し、告別式を行ったあと、荼毘に付されます(火葬のこと)。
家族葬は人数が少ない分、アットホームな雰囲気や会場で行うことができ、ご家族でゆっくりとお別れの時間を過ごすことができます。

お別れ会(希望があれば)

家族葬にお呼びできなかった方々にも感謝を伝えるために、後日お別れ会を行うこともできます。
この場合、家族葬とお別れ会は別物なので、あらためて葬儀社と打ち合わせを行い、お別れ会を執り行います。

家族葬の費用は安い?高い?

家族葬の斎場やおもてなし費用が安くなる

小規模の家族葬は、大勢の方をお呼びする一般葬に比べると安い費用で執り行うことができます。
これは、斎場やおもてなし料理、返礼品などの費用が、人数が少ないほど安くおさえられるためです。

家族葬は香典も安くなる

家族葬は参列者の人数が少ない分、いただくお香典の金額も小さくなります。
また、ごく身近な家族だからということで、香典の受け取りを辞退するというケースも。

なお、後日あらためてお別れ会を設ける場合はその費用も必要になります。

「家族葬だから安い」わけではないが、調整できる

ご紹介したように、家族葬は、かかる費用も、いただく費用も安くなる傾向があります。

ですが、どんな内容にするかによって費用が調整できるのが家族葬ならではの魅力。
しきたりに囚われすぎず、自由に内容を決めやすい家族葬ですから、葬儀社と相談して必要な費用を調整していきましょう。

費用をおさえたい方は、自宅を会場にしたり、おもてなし料理を手作りすることも一つの手。

心に残る温かいお見送りをしたい方は、家族の思い出ムービーのオプションを付けるなど、必要な費用をプラスするのも素敵ですね。

家族葬のメリット

家族葬ならではの、大きなメリットをご紹介していきましょう。
家族葬が選ばれている理由がおわかりいただけるかと思います。

1.アットホームなお見送りができる

家族葬の一番のメリットは、ごく身近な方だけでお別れの時間を過ごせること。
必要以上にマナーやしきたりを気にすることなく、自由な内容でお見送りができます。

2.葬儀にかかる費用が安い

家族葬は、小さな会場で、お返しの費用も抑えられるため、一般葬と比べるとかかる費用は安く抑えられます。

3.参列する方の負担が少ない

一般的な葬儀では、長時間座っていたり、お焼香で立ち上がったりと、進行に合わせて過ごす必要があります。
一方、家族葬なら自由に過ごしやすいので、高齢の方や小さなお子様にとっても負担が少ないでしょう。

4.自由な工夫ができる

家族葬には決まりがなく、ごく身近な方のみ参列するため、自由な演出や工夫で費用を抑えることもできます。
例えば、会場を自宅にしたり、おもてなしの料理を手作りすることで、費用が安くなるでしょう。

葬儀社によって、対応してもらえる葬儀内容は異なります。
家族葬の自由度を活かすためには、ご家族の希望に対して柔軟に対応してくれる葬儀社選びが重要ポイントです。

家族葬のデメリット

どんな葬儀スタイルにもデメリットがありますが、家族葬を選ぶ上でも注意したいポイントがあります。

1.お香典の金額が小さい

家族葬は参列する人数が少ないため、いただくお香典の金額も小さくなります。また、ご家族の考えによっては香典を辞退するケースも。
一般葬に比べて、かかる費用もいただくお香典の額も小さくなることは覚えておきましょう。

2.人間関係のトラブル

「あの人は参列したのに、私は呼ばれなかった」
「最後のお別れをしたかったのに、叶わなかった」
など、家族葬にお呼びできなかった方が悲しい思いをしないよう、配慮が必要です。

3.葬儀後の訪問客の対応が必要

家族葬に参列できなかった方々が、後日自宅にたずねて来られることがあります。偲んでいただくことは大変うれしいことですが、連日お一人ずつおもてなしするのはご家族の負担になることも。
年齢の若い方や、知人やお仕事関係など幅広いお付き合いがあった方は、後日お別れ会を設けることをおすすめします。

家族葬で失敗しないためには

現在、ほとんどの葬儀社で家族葬プランが用意されていますが、その内容や対応力は葬儀社によって様々です。
家族葬で失敗しないためには、家族葬の自由度を活かせる葬儀社選びがポイントです。

家族葬に強い葬儀社を選ぼう

自由な内容で工夫できる家族葬。
そんな家族葬のメリットを十分に活かすためには、ご家族の考えをしっかりと実現してくれる葬儀社を選ぶことが大切です。

好きだった音楽や、思い出の映像を流したい

子どもたちのお別れの時間を長くとりたい

最後の一家だんらんをしたい

など、希望に合わせてサポートしてくれる柔軟な葬儀社を選ぶと安心です。

葬儀専門会社のほうが対応力がある

葬儀社には、葬儀の専門会社と、提携している葬儀社を紹介する会社の2通りがあります。

葬儀紹介会社の場合、基本的には決められた内容で葬儀を行います。家族葬プランでも、細かな要望には対応してもらえないことがほとんど。

一方、葬儀専門会社なら、「これは不要」「これはこうしたい」という要望にも対応してもらいやすい傾向があります。

ただしすべての葬儀専門会社が家族葬に強いというわけではありませんので、家族葬に力を入れている葬儀専門会社が理想的と言えるでしょう。

家族葬の基本まとめ

家族葬とはどんな葬儀のスタイルなのか、メリットとデメリットも合わせてご紹介しました。

家族葬とは

家族葬とは、参列する方を限定して、小規模で行う葬儀のこと。
はっきりとした定義は決まっていない
自由な内容で葬儀を行える

家族葬のメリット・デメリット

マナーなどにとらわれすぎず、家族でお別れの時間を過ごせる
かかる費用も、いただくお香典も安い
自由に工夫して、安くすることもできる
参列できない方への配慮が必要

メリットとデメリットどちらもありますが、やはりご家族で過ごす時間を大切にできるのが家族葬の魅力。
自由に工夫できるからこそ、家族葬に強い葬儀社を選んで、心に残るお別れにしたいですね。

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