年齢を重ねるとともに、手指の力が弱くなったり、細かい動きが難しくなったりして、毎日の歯磨きを負担に感じていませんか。磨き残しによる歯周病や口臭は、全身の健康にも影響を及ぼすため、日々の口腔ケアは非常に重要です。
この記事では、そんなお悩みを抱える高齢者の方や介護をされるご家族のために、簡単で握りやすい電動歯ブラシの選び方を詳しく解説します。目的別のおすすめもご紹介するので、あなたにぴったりの一本がきっと見つかりますよ。
高齢者が電動歯ブラシを使うべき3つの理由

手磨きに比べて少し価格が高い電動歯ブラシですが、高齢者の方にはそれ以上のメリットがあります。ここでは、歯科医も推奨する電動歯ブラシを高齢者の方が使うべき3つの大きな理由について解説します。
握力低下を補い隅々までしっかり磨ける
年齢とともに握力が低下すると、歯ブラシをしっかり握って細かく動かすことが難しくなります。電動歯ブラシは、手を添えるだけでブラシが高速で振動・回転し、自動で歯を磨き上げてくれるのが大きな魅力です。
手磨きでは届きにくい奥歯の裏や歯と歯の隙間といった磨き残しが多い部分も、効率的に清掃できます。力を入れずに隅々まで歯垢を除去できるため、毎日の歯磨きの質が格段に向上するでしょう。
歯周病や口臭予防で健康な口内環境を維持
高齢になると歯茎が弱り、歯周病のリスクが高まります。電動歯ブラシのパワフルな洗浄力は、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を効果的に除去し、健康な歯ぐきを維持するのに役立ちます。
口腔内が清潔に保たれることで、気になる口臭の予防にも繋がります。お口の健康は、食事を美味しく楽しむためだけでなく、全身の健康を保つ上でも非常に重要な要素なのです。
介護者の負担軽減にも繋がり一石二鳥
ご家族など介助者が歯磨きを行う場合、電動歯ブラシは双方の負担を大きく軽減してくれます。短時間で効率良く歯を磨けるため、介護される方の身体的な負担が少なく済み、口を開けている時間も短縮できます。
また、介助者にとっても、力を入れずに隅々まで磨けるので、より質の高い口腔ケアを簡単に行えます。介護の現場でも電動歯ブラシの導入は進んでおり、まさに一石二鳥のアイテムと言えるでしょう。
高齢者向け電動歯ブラシの失敗しない選び方

数多くの製品の中から、ご自身やご家族に最適な一本を見つけるのは大変ですよね。ここでは、高齢者の方が安全で快適に使える電動歯ブラシを選ぶ際に、特にチェックしてほしい5つのポイントを分かりやすく解説します。
歯茎に優しい音波式か歯垢除去力の回転式か
電動歯ブラシの駆動方式は、主に「音波式」と「回転式」の2種類に分かれます。それぞれの特徴を理解し、お口の状態に合わせて選ぶことが大切です。歯茎がデリケートな方には、優しい磨き心地の音波式がおすすめです。
歯垢をしっかり落としたい場合は、物理的に汚れをかき出す回転式が向いています。どちらのタイプが良いか、下の表を参考に検討してみてください。
| 駆動方式 | 特徴 | おすすめな人 |
|---|---|---|
| 音波式 | 高速の音波振動で歯垢を除去。歯や歯茎への刺激が少ない。 | 歯茎が弱い・出血しやすい方、優しい磨き心地が好きな方 |
| 回転式 | 丸型のブラシが回転して歯垢を物理的に除去。パワフルな磨き心地。 | 歯垢や着色汚れが気になる方、しっかりした磨き心地が好きな方 |
軽くて握りやすい太めのグリップを選ぼう
毎日使うものだからこそ、持ちやすさは重要なポイントです。特に高齢者の方にとっては、本体が軽量で、手のひらにフィットする太めのグリップの製品が扱いやすく、疲れにくいでしょう。
実際に家電量販店などで手に取ってみて、重さやグリップの形状、滑りにくさなどを確認するのがおすすめです。長時間持っていても負担にならない、自分にとって最適なデザインのモデルを選びましょう。
操作が簡単なシンプルな機能のものがおすすめ
最近の電動歯ブラシは、ホワイトニングや歯ぐきケアなど様々なモードを搭載した高機能なモデルも多いです。しかし、機能が多すぎると操作が複雑になり、かえって使いこなせない可能性もあります。
高齢者の方が使う場合は、電源のオン・オフやモード切り替えのボタンが一つだけ、といったシンプルな操作性の製品がおすすめです。まずは基本的なブラッシング機能がしっかりしていれば、十分な口腔ケアが可能です。
充電式なら電池交換の手間がなく便利
電動歯ブラシの電源タイプには「充電式」と「電池式」があります。電池式は本体価格が安い傾向にありますが、日常的に使うなら充電式が断然便利です。電池交換の手間やコストがかかりません。
多くの充電式モデルは、専用の充電スタンドに立てておくだけで充電が完了します。洗面所に置き場所を確保できるなら、手間なく使える充電式タイプを選ぶと良いでしょう。
過圧防止機能で歯や歯茎を傷つけないものを
電動歯ブラシは手磨きよりもパワーがあるため、つい力を入れすぎてしまうことがあります。歯や歯茎を傷つけないために、ブラシを強く押し付けすぎると知らせてくれる「過圧防止機能」が搭載されたモデルを選びましょう。
この機能があれば、光や振動で警告してくれるため、常に適切な力でブラッシングできます。デリケートな高齢者の歯茎を守るためにも、ぜひチェックしておきたい安全機能です。
【目的別】高齢者におすすめの電動歯ブラシ5選

ここからは、これまで解説した選び方のポイントを踏まえ、高齢者の方におすすめの電動歯ブラシをご紹介します。ご自身の使い方や重視するポイントに合わせて、最適なモデルを見つけてください。
パナソニック ドルツ EW-DA18
年齢と共に気になるお口の健康。「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DA18」は、ご自宅で手軽に本格的なお口の健康管理ができる電動歯ブラシです。歯と歯ぐきを優しく、しかし確実に磨き上げ、健やかな毎日を支えます。
歯科医師が勧める「横磨き」を再現
1分間に約31,000回の微細な音波振動で、歯周ポケットに潜む汚れをしっかりとかき出します。力を入れずに優しく当てるだけで、手磨きでは届きにくい場所もつるつるに。健康な歯ぐきを保つお手伝いをします。
隅々まで届く、薄い先端部分
年齢を重ねると磨きにくくなる奥歯の隅々まで、薄い先端部分がしっかりと届きます。磨き残しを防ぎ、お口全体を清潔に保つことで、いつまでもお食事を美味しく楽しむための大切な歯を守ります。
面倒な充電台は不要、お手軽充電
専用の充電台は必要ありません。お手持ちのUSB端子に直接つなぐだけで充電が完了します。洗面台もすっきり片付き、ご旅行の際にも荷物になりません。「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DA18」はとても便利です。
こんな人におすすめ
- 歯周病が気になる方
- 奥歯を磨きにくい方
- 手軽さを求めるシニア
毎日の歯磨きを「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DA18」に変えてみませんか。健やかなお口で、会話もお食事も、もっと楽しくなります。ご自身の歯を一本でも多く、一日でも長く大切にするための、確かな一本です。
パナソニック ドルツ EW-DP38
パナソニックのEW-DP38は、年齢とともに気になるお口の悩みに寄り添う電動歯ブラシです。独自のW音波振動で、歯周ポケットの奥深くの汚れまで、優しく、しかし力強くかき出します。
歯と歯茎に優しい、驚きの磨き心地
横の細かな動きと、叩くような力強い動きを組み合わせた「W音波振動」。EW-DP38は、手磨きでは届かない歯の隙間や歯茎の溝の汚れを、心地よい振動でしっかりと取り除き、つるつるの歯に仕上げます。
磨き残しを防ぐ、特別なブラシ
新しく開発された「歯間フィットブラシ」は、年齢と共に広がりがちな歯の隙間にぴったりと収まります。EW-DP38で、ご自身では磨きにくい奥歯の隙間も、隅々まで爽快に磨き上げましょう。
毎日使うから、軽くて持ちやすい
EW-DP38の重さはわずか95グラム。りんごの半分ほどの軽さです。細身で握りやすいので、力が弱い方でも疲れにくく、毎日の歯磨きが苦になりません。毎日の習慣がとても楽になります。
こんな人におすすめ
- 歯茎の健康が気になる方
- 手磨きに限界を感じる方
- いつまでも自分の歯でいたい方
いつまでも美味しく食事を楽しむために、お口の健康は欠かせません。EW-DP38で始める新しい習慣が、あなたの健やかな毎日を支えます。ご家族と一緒に、今日から始めてみませんか。
ブラウン オーラルB iO9
オーラルB iO9は、ご自宅で歯科医院のようなつるつるの磨き上がりを実感できる電動歯ブラシです。独自の技術で、気になる歯垢をすみずみまで、やさしく、しかし強力に取り除き、お口の健康を守ります。
驚きの歯垢除去力で、お口すっきり
オーラルB iO9は、ブラシ一本一本が細かく振動し、長年気になっていた歯の隙間の汚れまで、ごっそりとかき出します。手磨きでは届かなかった場所もきれいになり、毎日のお口の爽やかさが格段に違います。
歯ぐきにやさしい、安心の設計
ついつい力が入りすぎてしまうことはありませんか?オーラルB iO9は、力の入れすぎを光でお知らせします。大切な歯や歯ぐきを傷つける心配なく、毎日安心して最適な力加減で歯を磨くことができます。
お口の状態に合わせた七つの磨き方
歯ぐきのケアや、やさしい洗浄など、その日のお口の状態に合わせて七つの磨き方を選べます。オーラルB iO9が、あなたにぴったりの磨き方を提供し、一人ひとりに寄り添った口腔管理を実現します。
こんな人におすすめ
- 歯の健康を保ちたい方
- 歯垢や着色が気になる方
- 毎日の歯磨きを楽にしたい方
いつまでもご自身の歯で美味しく食事を楽しむために、毎日の歯磨きを見直しませんか。オーラルB iO9が、あなたの生涯にわたるお口の健康を力強く支えます。さあ、今日から新しい歯磨き習慣を始めましょう。
フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000
「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」は、ご自身の歯を生涯大切にしたいと願う皆様へ贈る電動歯ブラシです。手磨きでは届かない歯の隙間まで、優しい振動で隅々まできれいに磨き上げます。
歯と歯ぐきをいたわる、優しい磨き心地
つい力が入ってしまっても、「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」が力の入れすぎを優しくお知らせします。年齢と共に気になるデリケートな歯ぐきを傷つける心配がなく、毎日安心して丁寧にお口の健康管理ができます。
気になる黄ばみもすっきり、輝く白い歯へ
一分間に約31,000回のきめ細やかな振動が、気になるお茶やコーヒーの着色汚れを浮かせて落とします。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」で、若々しく自信のある、素敵な笑顔を取り戻しましょう。
お口の状態に合わせた、かんたん自動設定
難しい設定は一切不要です。ブラシを取り付けるだけで、その方に一番合った磨き方と強さを自動で選んでくれます。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」なら、どなたでも簡単に専門家のような歯磨きができます。
こんな人におすすめ
- 歯ぐきの衰えが気になる方
- いつまでも自分の歯でいたい方
- つい力を入れすぎてしまう方
毎日の食事を、もっと美味しく楽しみませんか。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」で、お口の悩みを減らし、健康で豊かな毎日を送りましょう。ご自身への贈り物、大切な方へのプレゼントにも最適です。
ブラウン オーラルB iO2
「オーラルB iO2」は、ご自宅で歯医者さんのようなつるつるの磨き心地を体感できる電動歯ブラシです。難しい操作は一切不要。ボタンひとつで、気になるお口のネバつきや歯垢をすっきりと落とします。
歯を包み込む、独自の丸型ブラシ
歯一本一本を優しく包み込む丸い形のブラシが、手では届きにくい歯と歯ぐきの境目までしっかり届きます。「オーラルB iO2」独自の細かな振動で、しつこい歯垢も浮かせて、すっきりと取り除きます。
歯ぐきに安心、やさしい磨き心地
力を入れすぎると、光と振動で優しくお知らせします。デリケートな歯や歯ぐきを傷つける心配がなく、毎日安心して「オーラルB iO2」をお使いいただけます。どなたでも最適な力加減で磨ける親切な設計です。
どなたでも簡単、ボタンひとつの操作
複雑な設定は何もありません。ボタンを押すだけで、理想的な歯磨きが始まります。2分経つと自動でお知らせしてくれるので、磨きすぎも防げます。「オーラルB iO2」で、毎日の歯磨きを手軽に、そして確実に。
こんな人におすすめ
- 手磨きに限界を感じる方
- お口をすっきりさせたい方
- 簡単な操作を求める方
毎日の食事をもっと美味しく、会話をもっと楽しく。健康な歯は、豊かな毎日につながります。「オーラルB iO2」で、生涯ご自身の歯で過ごすための新習慣を始めてみませんか。今日から始める、未来への口内健康づくり。
人気メーカー3社の電動歯ブラシの特徴を比較

電動歯ブラシ市場で高いシェアを誇るのが、パナソニック、ブラウン(オーラルB)、フィリップスの3社です。それぞれのメーカーに特徴的な技術や強みがあるため、比較して自分に合ったメーカーを見つけるのも良い方法です。
パナソニック:歯周ポケットケアに定評あり
日本の家電メーカーであるパナソニックの「ドルツ」シリーズは、歯周ポケットの汚れをかき出す「リニア音波振動」が特徴です。歯科医師も推奨する独自の「ヨコ磨き」で、歯と歯茎の境目を丁寧にケアします。
極細毛ブラシとの組み合わせで、歯周病が気になる方に特に評価されています。日本人の口に合わせて設計されたコンパクトなヘッドも、奥歯まで届きやすいと人気です。
ブラウン(オーラルB):丸型回転で歯垢を強力除去
ブラウンの「オーラルB」は、歯科クリーニング器具から着想を得た丸型回転ブラシが最大の特徴です。歯を一本一本包み込むようにして高速回転し、物理的に歯垢を強力に除去します。
しっかりとした磨き心地を好む方や、着色汚れ(ステイン)が気になる方におすすめのメーカーです。パワフルな清掃力で、磨いた後のツルツル感を実感しやすいでしょう。
フィリップス:音波水流で優しく磨き上げる
フィリップスの「ソニッケアー」は、ブラシヘッドの高速振動によって「音波水流」を発生させます。この音波水流が、ブラシの毛先が直接届かない歯の隙間や奥歯の汚れまで洗い流してくれます。
歯や歯茎への負担が少ない、優しい磨き心地に定評があります。矯正中の方や、知覚過敏で強い刺激が苦手な方でも安心して使えると人気のシリーズです。
電動歯ブラシのデメリットと安全な使い方

多くのメリットがある電動歯ブラシですが、購入前に知っておきたい注意点もいくつかあります。デメリットを理解し、正しい使い方をマスターすることで、安全かつ効果的に口腔ケアを行いましょう。
手磨きより高価でメンテナンスが必要になる
電動歯ブラシは、手磨き用の歯ブラシに比べて本体価格が高価です。また、定期的に交換が必要な替えブラシにも費用がかかります。これが、導入をためらう一つの理由かもしれません。
しかし、その価格に見合うだけの清掃効果と時間効率の良さが得られます。長期的なお口の健康への投資と考え、ご自身の予算に合ったモデルから検討してみるのがおすすめです。
正しい使い方をしないと歯や歯茎を傷つける
電動歯ブラシの最も重要な使い方のポイントは、ゴシゴシと手を動かしてこすらないことです。ブラシを歯に軽く当て、ゆっくりと次の歯へ移動させるだけで、十分に汚れは落ちます。
手磨きの癖で強く押し付けたり、大きく動かしたりすると、歯の表面(エナメル質)や歯茎を傷つけ、歯肉退縮の原因になる可能性があります。必ず正しい使い方を守りましょう。
ブラシは3ヶ月を目安に定期的に交換しよう
使い続けたブラシは毛先が広がり、歯垢を除去する能力が著しく低下します。最高のクリーニング効果を維持するために、ブラシヘッドは3ヶ月ごとを目安に交換することが推奨されています。
メーカーによっては、ブラシの交換時期を色でお知らせしてくれる機能が付いた製品もあります。古くなったブラシを使い続けると、かえってお口のトラブルを招くこともあるため、定期的な交換を忘れないようにしましょう。
まとめ:あなたに合う電動歯ブラシで口腔ケアを

この記事では、高齢者の方に向けた電動歯ブラシの選び方やおすすめの製品について解説しました。電動歯ブラシは、握力の低下を補い、手磨きでは難しいレベルの精密な口腔ケアを可能にする便利なアイテムです。
「音波式か回転式か」「軽さやグリップ」「操作の簡単さ」といったポイントを参考に、ご自身やご家族にぴったりの一本を見つけてください。正しい使い方で、毎日の歯磨きを快適にし、いつまでも健康な歯を保ちましょう。
高齢者の電動歯ブラシに関するよくある質問

最後に、高齢者の方が電動歯ブラシを検討する際によくある疑問にお答えします。不安な点を解消して、安心して電動歯ブラシを導入しましょう。
電動歯ブラシを使うデメリットや危険性は?
デメリットとしては、本体や替えブラシのコストがかかること、充電などの手間が必要な点が挙げられます。また、使い方を間違えると歯や歯茎を傷つける危険性がありますが、過圧防止機能付きのモデルを選び、正しく使えば安全です。
ゴシゴシこすらず、歯に優しく当てるのが基本です。最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れる方がほとんどなので、過度に心配する必要はありません。
普通の歯ブラシと比べてどちらが良いの?
正しく使えばどちらでも歯垢は除去できますが、短時間で効率的に隅々まで磨けるのは電動歯ブラシです。特に、手の動きが不自由になったり握力が低下したりした高齢者の方には、電動歯ブラシの方がメリットは大きいと言えるでしょう。
手磨きで磨き残しが多いと感じる方は、一度電動歯ブラシを試してみる価値は十分にあります。歯科医院で相談してみるのも良い方法です。
音波式と回転式ではどちらを選ぶべき?
どちらの方式にも優れた点があるため、お口の状態や好みの磨き心地で選ぶのがおすすめです。歯茎がデリケートで優しい刺激を好むなら「音波式」、歯垢をしっかり除去したい、パワフルな磨き心地が好きなら「回転式」が向いています。
迷った場合は、多くの歯科医が推奨し、歯茎への負担が少ないとされる音波式から試してみるのが良いかもしれません。ぜひ選び方の章を参考にしてください。
電動歯ブラシは毎日使っても大丈夫なの?
はい、全く問題ありません。むしろ、毎日のセルフケアで質の高いブラッシングを継続するために、毎日の使用が推奨されています。正しい使い方を守れば、歯や歯茎にダメージを与えることなく、健康な口腔環境を維持できます。
1日2回、朝と就寝前の歯磨きに電動歯ブラシを活用することで、磨き残しを減らし、歯周病や虫歯のリスクを効果的に下げることができます。
歯や歯茎に優しい歯ブラシの硬さはどれ?
高齢者の歯茎はデリケートなため、ブラシの毛の硬さは「やわらかめ」または「ふつう」を選ぶのが基本です。特に歯茎からの出血や腫れが気になる方は、刺激の少ない「やわらかめ」や「極細毛」タイプのブラシがおすすめです。
多くのメーカーが、標準ブラシの他に、歯周病ケア用や知覚過敏用のソフトな替えブラシを用意しています。お口の状態に合わせてブラシを交換できるのも電動歯ブラシのメリットです。