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グループホームの入居条件|認知症や要介護度、入れない例も解説

グループホームの入居条件|認知症や要介護度、入れない例も解説

認知症の親の介護に直面し、「グループホームを検討したいけど、入居条件がよくわからない」とお悩みではありませんか。在宅での介護が限界に近づくと、施設入居は現実的な選択肢になりますが、具体的な基準が分からず一歩を踏み出せない方も多いでしょう。

この記事では、グループホームの入居に必要な5つの基本条件から、入れない場合の具体例、さらには他の施設の選択肢まで詳しく解説します。この記事を読めば、ご家族が入居できるか判断でき、次のステップへ進むための具体的な行動計画が立てられます。

グループホームの入居条件とは?5つの基本を解説

グループホームへの入居を検討する際、まず押さえておきたいのが基本的な5つの条件です。これらは、認知症の方が安全かつ快適に共同生活を送るために設けられており、要介護度や年齢、お住まいの地域などが含まれます。

これらの条件を一つずつ確認することで、ご家族が入居対象となるかを具体的に判断できます。入居審査では、これらの基準を総合的に見て判断されるため、事前の理解が不可欠です。

認知症高齢者向けの共同生活施設

グループホームは、正式には「認知症対応型共同生活介護」と呼ばれる介護保険サービスの一つです。認知症の高齢者が、5人から9人の少人数ユニットで、家庭的な雰囲気の中で共同生活を送ることを目的としています。

専門スタッフの支援を受けながら、食事の支度や掃除などの役割を分担することで、認知症の進行を緩やかにし、住み慣れた地域で自分らしい生活を続けることを目指す施設です。

入居するために必要な5つの主要条件

グループホームへ入居するためには、主に以下の5つの条件を満たす必要があります。これらの条件は、施設が提供する専門的なケアの対象者を明確にするために定められており、入居を希望するすべての方に適用されます。

ご家族がこれらの条件に当てはまるか、一つずつ確認してみましょう。

  • 要支援2以上の認定と認知症の診断があること
  • 施設と同じ市区町村に住民票があること
  • 原則として65歳以上であること
  • 集団での共同生活に支障がないこと
  • 常時医療ケアを必要としないこと

【条件1】要介護度と認知症の診断について

グループホーム入居の最も基本的な条件は、要介護認定と医師による認知症の診断です。これらは、施設で適切な介護保険サービスを受けるために必須の証明となります。専門的なケアを提供するための根拠となる重要なポイントです。

具体的には「要支援2」以上の認定と、医師が作成した「認知症診断書」の提出が求められます。これらの書類がなければ、入居の申し込み手続き自体が進められません。

要支援2以上の認定を受けていること

グループホームは介護保険が適用される施設のため、入居には市区町村から「要支援2」または「要介護1〜5」のいずれかの認定を受けていることが必須です。この認定は、どの程度の介護が必要かを客観的に示す指標となります。

まだ要介護認定を申請していない場合は、まずお住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターに相談しましょう。認定結果が出るまでには1ヶ月ほどかかるため、早めの申請がおすすめです。

医師による認知症の診断書が必要

グループホームは認知症の方を専門に受け入れる施設であるため、医師による認知症の診断書が必ず必要になります。かかりつけ医や専門の医療機関を受診し、診断書を発行してもらう必要があります。

この診断書は、本人が認知症であり、専門的なケアが必要な状態であることを証明するための公的な書類です。施設側はこれをもとに、受け入れ体制やケアプランを検討します。

【条件2】住民票の所在地に関する規定

グループホームの入居条件として、意外と見落としがちなのが住民票の所在地です。これは「地域密着型サービス」というグループホームの特性に由来するもので、原則として施設と同じ市区町村に住んでいる方が対象となります。

なぜこのような規定があるのか、また、現在住んでいる場所と異なる市区町村の施設に入りたい場合はどうすればよいのか、住民票に関するルールを正しく理解しておくことが重要です。

施設と同じ市区町村に住民票があること

グループホームは、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けることを支援する「地域密着型サービス」に位置づけられています。そのため、原則として施設が所在する市区町村に住民票があることが入居の必須条件となります。

この規定は、地域住民が主体となってサービスを支える地域包括ケアシステムの理念に基づいています。自治体が介護保険の費用を負担する観点からも、この住民票の条件は厳格に運用されています。

住民票を移して入居できる場合も

現在のお住まいと希望する施設の市区町村が異なる場合でも、諦める必要はありません。多くのケースでは、入居するタイミングで施設のある市区町村へ住民票を移すことで、入居条件を満たすことができます。

ただし、施設によっては対応が異なる場合もあるため、必ず事前に希望する施設や市区町村の担当窓口に確認することが大切です。これにより、スムーズな入居手続きを進めることができます。

【条件3】年齢や共同生活への適応性

要介護度や住民票といった事務的な条件だけでなく、入居希望者本人の年齢や、集団生活への適応性も重要な審査項目です。グループホームは共同生活の場であるため、他の入居者と円満な関係を築けるかどうかが問われます。

これらの条件は、すべての入居者が安心して穏やかに暮らすために設けられています。特に面談では、本人の人柄やコミュニケーションの様子が重視される傾向にあります。

原則として65歳以上の高齢者が対象

グループホームの入居対象は、介護保険の第1号被保険者である65歳以上の方が基本となります。認知症を発症しやすい高齢期の方々が、安心して専門的なケアを受けられるようにするための年齢設定です。

ただし、40歳から64歳の方でも、若年性認知症などの特定疾病により要介護認定を受けていれば入居対象となる場合があります。詳しくは施設やケアマネージャーに相談してみましょう。

集団生活に支障がないことも重要

グループホームでは、他の入居者とリビングや食堂などを共有して生活します。そのため、集団生活に支障をきたすような言動がないかどうかも、重要な入居条件の一つとして審査されます。

例えば、暴力行為や暴言、過度な収集癖など、他の入居者の生活を脅かす可能性がないかが見られます。事前の面談などを通じて、穏やかに共同生活が送れるかどうかが判断されます。

グループホームに入居できない代表的な例

すべての条件を満たしているように見えても、残念ながら入居を断られてしまうケースがあります。これは主に、グループホームの設備や人員体制では対応が難しい、専門的な医療ケアや個別対応が必要な場合です。

どのようなケースが入居できないと判断されるのか、代表的な例を知っておくことで、ミスマッチを防ぎ、より適切な施設探しにつなげることができます。安全な施設運営のための判断基準と理解しましょう。

医療依存度が高く常時ケアが必要な方

グループホームは、看護師の24時間常駐が義務付けられていないため、常時医療的なケアが必要な方は入居が難しいです。例えば、胃ろうや気管切開、インスリン注射、たんの吸引などが日常的に必要な場合が該当します。

これらの医療行為は、専門的な知識と技術を持つ看護師でなければ対応できません。施設の医療体制で対応できる範囲を超えていると判断された場合、入居は困難となります。

自傷や他害の恐れがある場合

認知症の症状により、自分自身を傷つけたり、他の入居者やスタッフに暴力をふるったりする「自傷・他害行為」の恐れがある場合、入居は断られます。これは、すべての入居者の安全を確保するための重要な判断です。

共同生活の場であるグループホームでは、他の入居者が安心して過ごせる環境を守る責任があります。精神的に不安定で、他者への攻撃性が見られる場合は受け入れが困難となります。

入居条件を満たさないその他のケース

上記の代表的な例以外にも、入居できないケースはいくつか存在します。これらは施設ごとの規定や、共同生活を送る上でのルールに基づいています。事前に確認しておくことがトラブルを避けるために重要です。

以下のようなケースも入居が難しい場合がありますので、注意しましょう。

  • 感染症(疥癬、結核など)に罹患している場合
  • 身元保証人や身元引受人がいない場合
  • 施設の利用料金の支払いが困難であると判断された場合

障害者向けグループホームとの条件の違い

「グループホーム」という名称は、高齢者向けだけでなく障害者向けの施設にも使われますが、両者は根拠となる法律や対象者、入居条件が全く異なります。混同しないよう、その違いを明確に理解しておくことが大切です。

高齢者向けが介護保険法に基づくのに対し、障害者向けは障害者総合支援法に基づいています。ここでは、高齢者向け施設との主な違いを2つのポイントに絞って解説します。

高齢者向け施設との対象者の違い

最も大きな違いは対象者です。高齢者向けグループホームが認知症の高齢者を対象とするのに対し、障害者グループホームは、知的障害、精神障害、身体障害、難病を持つ方を対象としています。

年齢も、高齢者向けが原則65歳以上であるのに対し、障害者向けは原則18歳以上が対象です。支援の目的も、介護ではなく自立した日常生活を送るための支援が中心となります。

障害支援区分の認定が必要になる

入居の際に必要となる認定も異なります。高齢者向け施設では「要介護認定」が必要ですが、障害者グループホームでは「障害支援区分」の認定が必要になります。これは障害の程度を示す指標です。

この障害支援区分の認定を受けることで、必要な支援サービスを利用できるようになります。申請手続きは市区町村の障害福祉窓口で行うため、介護保険とは窓口が異なる点にも注意が必要です。

入居後に退去を求められるケースとは

希望のグループホームに入居できたとしても、それが永住を保証するものではありません。入居後に心身の状態が変化し、施設での生活継続が困難になった場合、退去を求められることがあります。

どのような状況で退去となる可能性があるのかを事前に知っておくことは、将来の「もしも」に備える上で非常に重要です。ここでは、代表的な退去理由について解説します。

長期入院で施設に戻れなくなった場合

病気や怪我で入院し、治療が長引いた場合、退去につながることがあります。多くの施設では、契約書に「3ヶ月以上の長期不在の場合は契約解除」といった条項が盛り込まれています。

施設側も空室のまま部屋を確保し続けることは経営上難しいため、一定期間が経過すると退去手続きが進められます。入院が長引きそうな場合は、早めに施設と相談することが重要です。

病状の悪化で共同生活が困難な時

入居後に認知症の症状が進行したり、他の病気を発症したりして、共同生活が困難になるケースもあります。例えば、自傷や他害行為が頻繁に見られるようになったり、常時医療ケアが必要になったりした場合です。

グループホームでの対応範囲を超えたと判断されると、より専門的なケアが受けられる医療機関や他の施設への転居を勧められます。他の入居者の安全を守るためのやむを得ない措置です。

条件に合わない場合の他の選択肢を紹介

もしグループホームの入居条件に合わなかったとしても、介護施設は他にもたくさんあります。ご本人の心身の状態や希望する生活、予算に合わせて、最適な施設を選ぶことが可能です。諦めずに視野を広げてみましょう。

ここでは、グループホーム以外の代表的な高齢者向け施設を3つご紹介します。それぞれの特徴を比較し、ご家族に合った選択肢を見つけるための参考にしてください。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホーム(特養)は、社会福祉法人などが運営する公的な施設です。原則として要介護3以上の方が入居対象で、終身にわたって手厚い介護を受けられる「終の棲家」としての役割を担っています。

費用が比較的安価なため人気が高く、地域によっては入居待機者が多いのが特徴です。常時介護が必要で、看取りまで含めたケアを希望する場合に適した選択肢と言えるでしょう。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、民間企業が運営する施設で、介護サービスがパッケージになっています。24時間介護スタッフが常駐し、施設によっては看護師も日中または夜間常駐しており、医療連携も手厚いのが特徴です。

施設ごとにレクリエーションや設備に特色があり、選択肢が非常に豊富です。費用は高めですが、手厚いケアと充実したサービスを求める方におすすめです。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、安否確認と生活相談サービスが付いた高齢者向けの賃貸住宅です。自立した生活が送れる方から、軽度の要介護者まで幅広く受け入れています。

生活の自由度が高く、必要な介護サービスは外部の事業所と契約して利用する形式が一般的です。まだ身の回りのことは自分でできるが、一人暮らしに不安を感じるという方に適しています。

まとめ:グループホームの入居条件を正しく理解しよう

グループホームへの入居には、要介護度や認知症の診断、住民票の所在地など、いくつかの明確な条件があることを解説しました。これらの基準は、認知症の方が専門的なケアを受けながら、安心して共同生活を送るために設けられています。

入居条件を正しく理解し、ご家族が当てはまるかを確認することが、最適な施設選びの第一歩です。もし条件に合わなくても、特養や有料老人ホームなど他の選択肢もありますので、諦めずに情報収集を続けましょう。

グループホームの入居条件でよくある質問

ここでは、グループホームの入居条件に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。細かいけれど知っておきたいポイントを押さえることで、施設選びの不安をさらに解消できるでしょう。

具体的な費用や入居後の生活に関する質問は、施設探しの上で非常に重要です。ぜひ参考にしてください。

グループホームに入居できないのはどんな人?

グループホームに入居できない主なケースは、常時医療ケアが必要な方や、自傷・他害の恐れがあり集団生活に支障をきたす方です。施設の看護体制では対応できない医療行為が必要な場合や、他の入居者の安全を確保できないと判断された場合は入居が難しくなります。

また、施設が所在する市区町村に住民票がない、要介護度が基準に満たないといった基本的な条件を満たさない場合も入居できません。

グループホームの月額費用はいくらですか?

グループホームの月額費用は、家賃や食費、水道光熱費、介護保険サービスの自己負担額などを合わせて、一般的に15万円から30万円程度が目安です。この他に、おむつ代や理美容代などの実費が別途かかります。

料金は施設の立地や設備、提供されるサービス内容によって大きく異なります。入居一時金が必要な施設もあるため、事前に料金表で詳細を確認することが大切です。

グループホームには何年くらい住めますか?

多くのグループホームでは、終身利用を前提としており、看取りまで対応している施設も増えています。そのため、入居後に心身の状態が変化しなければ、亡くなるまで住み続けることが可能です。

ただし、病状の悪化により常時医療ケアが必要になるなど、施設での対応が困難になった場合は退去し、病院や他の施設へ移る必要があります。つまり、本人の心身の状態次第と言えます。

入居後に住民票を移す必要はありますか?

はい、原則として入居するグループホームが所在する市区町村へ住民票を移す必要があります。グループホームは地域密着型サービスであり、その市区町村の住民であることが介護保険サービスを受けるための要件となっているためです。

多くの場合は、入居契約と同時期に住民票の異動手続きを行うよう案内されます。手続きについては施設スタッフがサポートしてくれることも多いので、相談してみましょう。

グループホームに入居するデメリットは?

デメリットとしては、まず医療体制が病院や一部の有料老人ホームほど手厚くない点が挙げられます。また、少人数での共同生活のため、人間関係がうまくいかない場合にストレスを感じる可能性があります。

個室はありますが、日中はリビングで過ごす時間が長いため、プライバシーを重視する方には窮屈に感じられるかもしれません。メリットだけでなく、こうしたデメリットも理解した上で検討することが重要です。

  • この記事を書いた人

MIRAI運営者

これまで5年以上ライフエンディング業界で活動してきた実務経験を基に、ライフエンディングに関わる複雑な制度や手続き、お金の話を分かりやすく解説。専門的な情報をかみ砕き、あなたが安心して未来を準備できるよう、的確な知識でサポートします。 ■保有資格:終活ガイド資格1級

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