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エンディングノートの作り方完全ガイド|基本11項目と書き方手順を解説

エンディングノートの作り方完全ガイド|基本11項目と書き方手順を解説

「エンディングノート」について、何から書けば良いか、どう作れば良いか分からず、手が止まっていませんか。ご家族に迷惑をかけたくないと思いつつも、具体的な作成手順が分からないまま時間だけが過ぎている方も多いでしょう。

この記事では、エンディングノートの作り方を4つの手順で解説します。必ず書くべき11項目から継続のコツまで、初心者でも安心して取り組める方法をお伝えします。この記事を読めば、自信を持ってエンディングノート作成を始められるようになります。

エンディングノートとは?基本と役割を解説

エンディングノートは「終活」の第一歩として、多くの方が関心を寄せています。ご自身の意思を明確に伝え、万が一の際に家族の負担を大きく軽減できるのが特徴です。遺言書との違いや具体的な利点を理解すれば、より実用的なノートが作成できます。

このノートを作成することは、ご自身の人生を振り返り、これからの生き方を見つめ直す良い機会にもなります。家族への想いを形に残す大切な手段として、その役割は非常に重要です。

エンディングノートの定義と目的

エンディングノートとは、ご自身の終末期や死後に関する情報や希望をまとめたノートです。家族へのメッセージや財産情報、医療・介護の希望などを記録し、残されたご家族が困らないように準備する、終活の重要な手段です。

主な目的は、ご自身の意思を明確に伝え、ご家族の負担を減らすことです。連絡先や預貯金、デジタル資産の情報など、本人しか知らない情報を整理します。また、ご自身の人生を振り返り、今後の生き方を見つめ直す機会にもなります。

遺言書や遺書との違い

遺言書との最も大きな違いは、エンディングノートには法的な効力がない点です。遺言書は法律で定められた要件を満たすことで相続に拘束力を持ちますが、エンディングノートはあくまでご家族への情報共有や希望を伝えるためのものです。

一方で、形式に縛られず自由に書ける利点があります。遺言書では表現しきれない感謝の気持ちや思い出、日常的な手続きの説明など、幅広い内容を記録できます。ご自身の言葉で想いを伝えられるのが魅力です。

エンディングノートを作るメリット

最大のメリットは、ご家族が死後の手続きで困るのを防げることです。金融機関の口座情報や保険、各種契約の解約方法などを明記しておけば、ご遺族の事務的な負担が大幅に軽くなります。

また、延命治療の希望などを事前に示しておくことで、判断に迷うご家族の精神的な負担も軽減できます。ご自身の価値観や人生観を伝えることは、ご家族にとってかけがえのない財産となるでしょう。

エンディングノートの作り方|簡単な4ステップ

エンディングノートの作成を成功させるには、段階的に進めることが大切です。最初から完璧を目指すのではなく、できる範囲から少しずつ取り組むことで、価値あるノートが完成します。ご自身のペースで進めることが継続の鍵です。

まずはノートを手に入れることから始め、書きやすい項目から埋めていきましょう。以下の4つの手順を参考に、無理なく楽しみながら作成することが、最後までやり遂げるためのコツです。

ステップ1:ノートの入手方法を選ぶ

ノートの入手方法には3つの選択肢があります。無料テンプレートのダウンロード、市販ノートの購入、そして完全な自作です。それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った方法を選びましょう。

法務省の公式書式やウェブサービスなどを活用すれば、災害による紛失リスクを避け、データを安全に保管できます。初心者の方には、基本的な項目が揃った無料テンプレートがおすすめです。

ステップ2:書きやすい項目から始める

エンディングノート作成で最も重要なのは、書きやすい項目から気楽に始めることです。「自分自身について」の基本情報や「預貯金リスト」など、簡単に書ける内容から手をつけてみましょう。

まずは10分程度の短い時間で、1項目だけでも書き始めることが継続への第一歩です。完璧を目指さずに、空欄があっても気にしないという姿勢が、挫折せずに続けるための秘訣です。

ステップ3:必要な情報を整理する

情報を整理する際は、通帳や保険証券などの書類を手元に用意し、正確な情報を書き写します。金融機関名や口座番号、各種契約の詳細など、手続きに必要な情報を漏れなく記録しましょう。

特にデジタル資産は、SNSのアカウントやパソコン、スマートフォンのパスワードも含めて整理することが不可欠です。現代の終活において非常に重要な項目といえます。

ステップ4:定期的な見直しと更新

エンディングノートの価値を保つには、定期的な見直しと更新が欠かせません。年齢と共に状況や考えは変わるため、年に1〜2回は内容を確認して修正しましょう。

鉛筆や消せるボールペンなど、修正しやすい筆記具を使うと便利です。また、ご家族と相談しながら内容を更新することで、より実用的で心のこもったノートに仕上げることができます。

エンディングノートに必ず書くべき基本11項目

エンディングノートに記載すべき11の基本項目を押さえれば、ご家族にとって本当に役立つノートが完成します。ご自身の情報からデジタル資産の管理まで、幅広い内容を網羅することが重要です。

これらの項目は、残されたご家族が手続きや判断に迷わないための道しるべとなります。法務省が推奨する書式も参考に、具体的で分かりやすい内容を心がけて記載していきましょう。

自分の基本情報

ご自身の基本情報として、氏名、生年月日、血液型、住所、本籍地、連絡先は必ず記載します。また、信仰している宗教や宗派、菩提寺の情報も、葬儀の際に重要な情報となります。

アレルギーや持病、服用中の薬、かかりつけ医の連絡先なども含めましょう。緊急時の医療対応がスムーズになるため、ご家族が迅速に対応できる基礎情報として不可欠です。

医療・介護の希望

医療や介護については、延命治療の可否や臓器提供の意思を明確に記します。認知症になった場合の対応や、希望する介護施設なども具体的に記載しておくと、ご家族の助けになります。

ご家族が重要な判断を迫られた際に、ご本人の意思を尊重できるよう、具体的な要望を書き残すことが大切です。事前にご家族と話し合っておくことも、お互いの安心につながります。

財産・資産に関する情報

預貯金や不動産、有価証券、生命保険、年金などの詳細を整理します。金融機関名、口座番号、通帳の保管場所を明記し、ローンなどの負債も正確に記録しましょう。

ご家族が相続財産の全体像を把握できるよう、不動産の所在地や評価額なども具体的に記載することが重要です。財産状況を正確に把握できる内容を心がけてください。

葬儀・お墓の希望

葬儀については、葬儀社の指定、希望する斎場、参列者の範囲、予算などを記載します。遺影に使ってほしい写真の保管場所や、喪主を務めてほしい人についても明記しておきましょう。

納骨先やお墓の管理方法、宗教的な儀式の希望など、ご家族が迷わないよう詳細な要望を伝えることが大切です。希望する葬儀の規模や費用の上限も明確にしておきましょう。

相続・遺言書について

相続に関しては、遺言書の有無と保管場所を明確に記載することが最も重要です。自筆証書遺言や公正証書遺言を作成している場合は、その詳細をご家族に伝えましょう。

遺産分割の希望を記すこともできますが、法的な効力はありません。相続人となるご親族の連絡先一覧も用意しておくと、死後の手続きが円滑に進みます

重要な手続きに関する情報

電気、ガス、水道などの公共料金や、携帯電話、クレジットカードといった各種契約の詳細と解約方法を整理します。契約内容がわかる書類の保管場所も一緒に記載しましょう。

年金や保険の請求、各種給付金の申請手続きについても記録し、ご家族が対応に困らないように配慮することが重要です。契約番号や担当者の連絡先も忘れずに含めてください。

親族・友人の連絡先

緊急時や訃報の連絡をしてほしい相手を、優先順位をつけて記載します。名前、住所、電話番号、メールアドレス、ご自身との関係性を詳しくリストアップしましょう。

ご友人や同僚、お世話になった方々への連絡希望も書いておけば、適切な報告ができます。遠方に住むご親族の連絡先も忘れずに記録することが大切です。

デジタル資産のID・パスワード

SNSアカウントやメール、ネット銀行など、デジタル資産のログイン情報は現代において非常に重要です。安全な方法でIDとパスワードを整理し、ノートにはその保管場所を記しましょう。

スマートフォンやパソコンのロック解除方法も記載し、デジタル遺品を適切に処理できるよう配慮が必要です。無料テンプレートを活用すれば、効率的に情報を整理できます。

ペットに関する情報

ペットを飼っている場合、種類、名前、年齢、性格、好きな食べ物などを記載します。かかりつけの動物病院の連絡先や、普段使っている用品の購入先なども記録しましょう。

万が一の際にペットの世話を誰にお願いしたいかを明記し、その方へ事前に相談しておくと安心です。ペット保険に加入している場合は、その情報も忘れずに書き残してください。

家族へのメッセージ

ご家族へのメッセージは、エンディングノートの中で最も心が伝わる部分です。配偶者やお子様、ご親族それぞれに向けた感謝の気持ちや愛情を、ご自身の言葉で残しましょう。

人生で大切にしてきた価値観や、ご家族に伝えたい想いなども含めることで、残されたご家族にとってかけがえのない宝物になります。思い出深い出来事への感謝もぜひ記載してください。

思い出や今後の計画

ご自身の人生を振り返る自分史や、印象深い出来事を記録します。仕事での成果やご家族との思い出、旅行の体験談など、人生の節目となった出来事を写真と共に残すのも良いでしょう。

また、まだ実現できていない夢や挑戦したいことなどを記載すれば、人生をより充実させるための指針になります。ご自身の生きた証として、ご家族にとって貴重な記録となるはずです。

最適なエンディングノートの入手方法と選び方

エンディングノートの入手方法は多様化しており、無料から有料まで様々な選択肢があります。ご自身の好みや書きやすさに合わせて、最適な一冊を選ぶことが継続の第一歩です。

無料テンプレートの活用、市販ノートの購入、完全な自作の3つの方法から、ご自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。それぞれの利点や注意点を理解することが大切です。

無料テンプレートの活用方法

無料テンプレートは、法務省や自治体、葬儀社などが提供しており、手軽にダウンロードできます。特に法務省の公式書式は項目が網羅されているため、初心者の方でも安心して使えます。

最近では、若い世代向けのおしゃれなデザインや、イラスト付きのテンプレートも増えています。費用をかけずに本格的なノートを作成できるのが大きな魅力です。

市販ノートの選び方のポイント

市販のノートを選ぶ際は、項目の充実度や書きやすさ、デザインの好みを基準にしましょう。書店や文具店、100円ショップなどでも手軽に購入でき、価格帯も様々です。

ご高齢の方向けには、文字が大きくて見やすいものや、高齢者向けエンディングノートとして特別に設計されたものがおすすめです。書き込みやすさを重視して選びましょう。

自作する場合の注意点

ノートを自作する場合は、必要な項目を漏れなく含めることが最も重要です。法務省の書式などを参考にしながら、ご自身に必要な項目を加えてカスタマイズしましょう。

完全に自分好みに作れるのが手作りの良さですが、重要な項目を見落とす危険性もあります。コクヨエンディングノートなどの市販品を参考に、バランスの良い構成を心がけることが大切です。

エンディングノートを書き続けるための3つのコツ

エンディングノートの作成を途中でやめてしまわないためには、心理的な負担を減らすことが重要です。完璧を目指さずに、ご家族と相談しながら進めることで、無理なく継続できます。

また、ご自身の年代に合わせた書き方を意識することも効果的です。大切なのは、「書かなければならない」と気負わずに、ご自身のペースで楽しみながら取り組むことです。

完璧を目指さず空欄を恐れない

完璧を目指さないことが、継続するための最大のコツです。空欄があっても気にせず、書ける項目から着実に進めましょう。一度にすべてを完成させる必要はありません。

「未来の自分への手紙」のような感覚で、楽しみながら取り組むと、気楽に書き進められます。小さな進歩でも自分を褒めてあげることが、モチベーションを保つ秘訣です。

家族と相談しながら進める

ご家族と相談しながら進めることで、より実用的で価値のあるノートが完成します。特に葬儀の希望や医療方針については、ご家族の意見を聞くことで、現実的な内容に調整できます。

また、完成したノートの保管場所は必ずご家族と共有し、いざという時にすぐ見つけられるようにしましょう。ご家族の理解と協力が、作成を続ける大きな支えとなります。

年代別の書き方のポイント

30代や40代の若い世代は、デジタル資産やSNSアカウントの整理を重視しましょう。50代以降は、相続や医療方針について、より具体的に記載することが大切です。

若い世代の方は、将来の夢や目標、キャリアプランなども含めることで、人生設計書としての価値も持たせられます。ご自身のライフステージに合わせて内容を調整するのが継続のコツです。

エンディングノート作成時に知っておくべき注意点

エンディングノートを作成する際には、いくつか重要な注意点があります。これらを理解しないまま作成すると、思わぬトラブルを招く可能性があります。安全で有効なノートにするための前提知識です。

特に、記載すべきでない情報や適切な保管場所の選定、そして法的な効力がないことへの正しい理解が不可欠です。ご家族を守るためにも、これらの注意点を必ず押さえておきましょう。

記載してはいけない情報

悪用される危険性があるマイナンバーや銀行の暗証番号、パスワードそのものを直接書き込むのは避けましょう。情報漏洩のリスクがあり、ご家族を危険に晒す可能性があります。

また、相続財産の分配方法を書いても法的な効力はなく、かえってご家族の混乱を招く恐れがあります。重要な情報は別の安全な方法で管理し、ノートにはその保管場所を記すのが賢明です。

保管場所と家族への共有方法

保管場所は、ご家族がすぐに見つけられる場所を選び、必ずその場所を伝えておきましょう。自宅の金庫や仏壇の引き出しなど、安全で分かりやすい場所が理想的です。

火災や災害による紛失を防ぐため、コピーを別の場所に保管したり、デジタルデータとして保存したりするなど、複数の方法で保管しておくことをおすすめします。

法的効力がないことへの理解

エンディングノートには法的な効力がないことを正しく理解しましょう。相続や遺産分割に関する具体的な指示は、正式な遺言書を作成して行う必要があります。

ノートに書かれた内容はあくまでご家族への「希望」として伝わりますが、従う義務はありません。法的に確実な効果を求める場合は、専門家へ相談し、適切な遺言書を作成しましょう。

まとめ:エンディングノートで安心の未来を

エンディングノートは、ご家族への愛情と思いやりを形にする大切な手段です。ご紹介した手順に沿って基本項目を記載すれば、万が一の時にご家族が困らない安心の備えができます。

まずは無料テンプレートをダウンロードしたり、市販のノートを購入したりすることから始めてみましょう。今日からできる小さな一歩が、ご自身とご家族の安心できる未来につながります。

エンディングノートの作り方よくある質問

エンディングノートに書くべき内容は?

自分の基本情報、医療・介護の希望、財産情報、葬儀の要望、連絡先リスト、デジタル資産、ペットの情報、家族へのメッセージなどを記載します。法務省の公式書式を参考にすると、必要な項目を漏れなく整理できます。

エンディングノートはいつから書き始めればよい?

書き始める年齢に決まりはなく、30代からでも早すぎることはありません。人生の節目(結婚、出産、転職など)に始めるのがおすすめです。年代に応じて、デジタル資産の整理や将来の目標など、記載内容を調整しましょう。

エンディングノートに最低限書くべきことは?

最低限、緊急時の連絡先、金融機関の口座情報、医療方針の希望は記載しておきましょう。これだけでも、残されたご家族が手続きで困ることを大幅に減らせます。現代ではデジタル資産のパスワード情報も必須項目です。

エンディングノートはどこで入手できる?

無料の場合は、法務省や自治体の公式サイトからテンプレートをダウンロードできます。有料のものは、書店や文具店、100円ショップなどで購入可能です。オンラインでも、様々なデザインのものが豊富に提供されています。

30代や20代でも書くべき項目はある?

はい、あります。特にデジタル資産(SNS、ネット銀行など)のID・パスワード情報は、若い世代にとって重要な項目です。また、奨学金などの借入状況や緊急連絡先、将来の夢などを記載することで、人生設計書としても役立ちます。

  • この記事を書いた人

MIRAI運営者

これまで5年以上ライフエンディング業界で活動してきた実務経験を基に、ライフエンディングに関わる複雑な制度や手続き、お金の話を分かりやすく解説。専門的な情報をかみ砕き、あなたが安心して未来を準備できるよう、的確な知識でサポートします。 ■保有資格:終活ガイド資格1級

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