高齢者見守りペンダントおすすめ4選｜料金比較と選び方のポイント

一人暮らしの高齢のご両親が心配で、緊急時の対応に不安を感じていませんか。高齢者見守りペンダントは、転倒や体調不良といった緊急事態に備えるための重要な安全装置として注目されています。

この記事では、セコムやアルソックなど主要4社のおすすめ見守りペンダントを徹底比較します。料金プランから選び方のポイントまで分かりやすく解説し、ご家族の安心と安全を確保する最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。

高齢者見守りペンダントとは

高齢者見守りペンダントは、首から下げて携帯できる小型の通報装置です。転倒などの非常時にボタンを押すだけで、24時間365日対応のオペレーターに繋がり、状況に応じて救急車の手配や駆けつけサービスが提供されます。

一人暮らしの高齢者や離れて暮らす家族にとって、この緊急通報システムは命を守る重要な安全装置です。防水機能付きなら浴室でも使用でき、日常生活のあらゆる場面で安心感をもたらしてくれます。

見守りペンダントの種類と特徴

見守りペンダントには、家族に通知するだけの「通知型」と、警備会社が駆けつける「駆けつけ型」の2種類があります。ご家族が近くに住んでいるかどうかが、どちらのタイプを選ぶかの重要な判断基準となります。

通知型は安価ですが、ご家族が対応できない場合は意味がありません。一方、駆けつけ型は費用がかかるものの、専門スタッフが迅速に現場へ急行するため安心感が高いのが特徴です。それぞれの違いを理解しましょう。

通知型ペンダントの特徴

通知型ペンダントは、月額440円程度と比較的費用が安く、緊急ボタンを押すと登録した家族のスマホに通知が届きます。近くにすぐ駆けつけられる家族がいる場合に適しており、初期費用も抑えられる点が魅力です。

しかし、ご家族が不在だったり遠方に住んでいたりすると対応が難しくなります。一人暮らしの高齢者で近くに頼れる方がいない場合は、万が一に備えて駆けつけ型を選ぶことを強くおすすめします。

駆けつけ型ペンダントの特徴

駆けつけ型は月額3,000円から6,000円台と費用は高めですが、警備会社の専門スタッフが24時間365日体制で現場に急行します。セコムやアルソックのような大手は全国に拠点を持ち、迅速な到着が期待できます。

また、医療機関との連携も強みです。状況に応じて救急車の手配や医師への連絡も代行してくれるため、緊急時の安心感は格段に高まります。ご高齢者の健康状態に不安がある場合は、駆けつけ型が最も安全な選択です。

高齢者見守りペンダントおすすめ4選

ここでは、主要4社の見守りペンダントを料金や機能、サービス内容で徹底比較します。全国展開で拠点数が多いセコムやアルソック、関西圏に強い関電SOS、そして費用を抑えられる通知型のミ・マモーレが主な選択肢です。

それぞれに異なる特徴があるため、ご自身の状況に合ったサービスを選ぶことが重要です。駆けつけサービスの有無や料金、対応エリアなどを総合的に比較し、最適なペンダントを見つけましょう。

セコム・ホームセキュリティ

• サービス種別：駆けつけ型（警備員駆けつけ）
• 料金・初期費用：月額5,060円（レンタルプラン）、初期費用68,400円
• 拠点・エリア：全国に約2,600拠点あり、平均10分以内の到着を目指します。
• ペンダントの操作・特徴：「マイドクター」は両脇を握るだけで通報できる独自の仕組みです。防水仕様のため浴室でも使用できます。
• 補足説明：防犯センサーが標準装備です。健康相談サービスや誤報時の追加料金はなく、ペンダントの追加も可能です（月額330円）。

アルソック・みまもりサポート

• サービス種別：駆けつけ型（警備員駆けつけ）
• 料金・初期費用：月額2,838円（レンタル）。非常押しボタン（月額198円）を追加すると合計3,036円です。初期費用は13,365円となります。
• 拠点・エリア：全国に約2,400拠点あります。
• ペンダントの操作・特徴：シンプルな押しボタン型です。防水仕様で浴室でも使え、費用対効果が高く長期利用に向いています。
• 補足説明：必要に応じてオプションを追加できます。24時間365日の対応に追加料金はかかりません。

関電SOS・緊急通報サービス

• サービス種別：駆けつけ型（警備員駆けつけ）
• 料金・初期費用：月額6,270円（基本料5,940円＋SOS救急ボタン330円）です。レンタルプランなら初期費用は原則無料です。
• 拠点・エリア：関西圏（大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀）が中心です。
• ペンダントの操作・特徴：SOS救急ボタンはペンダント型ではありませんが、持ち運び可能で自宅内のどこでも使えます。
• 補足説明：地域に密着した運営で、自治体や医療機関との連携に強みがあります。

ミ・マモーレ・通知型ペンダント

• サービス種別：通知型（ご家族へSMSなどで通知し、警備員の駆けつけはありません）。
• 料金・初期費用：月額基本料金は440円で、通報ごとにSMS送信料などがかかります。本体は44,000円での買い切りです。
• 拠点・エリア：全国で利用できます（駆けつけサービスはなく、通知のみ）。
• ペンダントの操作・特徴：緊急ボタンを押すと通知が送信されます。完全防水で携帯しやすいコンパクトなサイズです。
• 補足説明：ご家族が近くに住んでおり、すぐに対応できる場合に適しています。初期費用を抑えたい方にもおすすめです。

見守りペンダントの選び方のポイント

見守りペンダントを選ぶ際は、ご家族の状況やご本人の使いやすさ、予算などを総合的に判断することが重要です。「家族が駆けつけられるか」「操作は簡単か」といった点を基準に、最適なサービスを絞り込んでいきましょう。

特に、駆けつけサービスの有無は最も重要な選択基準です。その他にも、月々の費用や契約期間の縛りなども事前にしっかり確認することで、後悔のない選択ができます。具体的な4つのポイントを詳しく解説します。

家族の距離と対応スピード

ご家族が緊急時に駆けつけられる距離にいるかが、通知型と駆けつけ型を選ぶ大きな分かれ道です。30分以内に到着できるなら通知型も選択肢になりますが、遠方の場合は駆けつけサービス付きが必須と言えるでしょう。

セコムやアルソックは全国に2,000以上の拠点を持ち、平均10分から15分での到着を目指しています。一人暮らしの方やご家族が遠くに住んでいる場合は、専門スタッフの迅速な対応が命を守る上で不可欠です。

ご本人の使いやすさと操作性

ペンダントの操作方法は、ボタンを押すタイプや握りしめるタイプなど様々です。アルソックの押しボタン式は直感的で分かりやすく、セコムの握るタイプは緊急時に力を入れやすい利点があります。

認知機能や手指の力に不安がある場合は、できるだけ操作が簡単で誤作動の少ないものを選びましょう。可能であれば、契約前に実際に試してみて、ご本人が使いやすいと感じるものを選ぶことが大切です。

料金と安心感のバランス

月額料金はアルソックの約3,000円から関電SOSの約6,300円まで幅があります。ご予算と求める安心感のバランスを考えることが大切で、長期利用を考えると年間で数万円の差が出ることもあります。

しかし、料金だけで判断するのは危険です。拠点数や駆けつけ時間、付随するサービス内容を総合的に評価しましょう。命に関わるサービスであることを念頭に、必要な安心への投資として検討することが重要です。

解約条件と返金制度

見守りペンダントは、解約条件や初期費用の返金制度が会社ごとに異なります。特にセコムは初期費用が高額なため、契約前に解約時の取り扱いを必ず確認しておくことが重要です。アルソックは比較的柔軟な条件です。

高齢になると健康状態や生活環境が変化しやすいため、契約期間の縛りや解約手数料を事前に把握しておきましょう。いざという時に、サービス変更などがスムーズにできるかどうかも確認しておくと安心です。

料金比較と費用対効果の検証

駆けつけ型主要3社の月額料金を比較すると、アルソック（3,036円）が最も安価です。次にセコム（5,060円）、関電SOS（6,270円）と続きます。単純な料金だけでなく、サービス内容を含めた費用対効果で判断することが大切です。

例えば、全国どこでも迅速な駆けつけを期待するなら、拠点数の多いセコムやアルソックが有利です。料金の安さだけでなく、駆けつけ拠点数や対応エリアを考慮して、本当に価値のあるサービスを選びましょう。

初期費用と月額料金の比較

上記の表で年間の総額を見ると、アルソックの費用の安さが際立ちます。長期的に利用する場合の費用負担をできるだけ軽くしたいのであれば、アルソックが有力な選択肢となるでしょう。

ただし、これはあくまで料金面での比較です。初期費用や月額料金だけでなく、安心感や付帯サービスの内容もしっかりと吟味し、ご家庭の状況に合わせて総合的に判断することが重要になります。

駆けつけ拠点数と対応エリア

駆けつけ拠点数は、セコムが約2,600ヶ所、アルソックが約2,400ヶ所と全国を網羅しています。拠点数の多さは駆けつけの速さに直結するため、全国どこにお住まいでも安心できるのはこの2社です。

一方、関電SOSは関西圏を中心とした地域密着型のサービスが特徴です。お住まいの地域がサービス提供エリア内にあるかを必ず確認し、その上で最適な会社を選ぶようにしましょう。

見守りペンダント導入前の準備事項

見守りペンダントを導入する前には、いくつか準備しておくべきことがあります。特に、ご本人を含めたご家族での十分な話し合いと、お住まいの自治体で利用できる補助制度の確認は欠かせません。

ご本人の理解と同意を得た上で、経済的な負担を軽くするための制度も積極的に活用しましょう。事前の準備をしっかりと行うことで、スムーズに導入でき、安心してサービスを利用開始できます。

家族での話し合いのポイント

• ご本人が納得しているか、操作方法を理解できているか
• 緊急時に誰がどう動くか、家族内での役割分担を決める
• 月々の費用を誰がどのように負担するか
• サービス内容について全員で理解し、期待する効果を共有する
• 契約期間や解約時の条件などを家族全員で確認しておく

ご本人が導入に抵抗を感じる場合は、なぜ必要なのか、どのような安心感が得られるのかを丁寧に説明することが大切です。お試しで利用できる体験サービスなどを活用してみるのも良い方法です。

一方的に話を進めるのではなく、ご家族全員で支えていくという姿勢を示すことで、ご本人の不安が和らぎ、導入への理解を得やすくなるでしょう。時間をかけてじっくり話し合うことが重要です。

自治体の補助制度活用法

多くの自治体では、高齢者向け見守りサービスに対して補助金や助成金制度を設けています。月額料金の一部補助や初期費用の軽減措置が受けられる場合があるため、お住まいの市区町村の窓口に確認してみましょう。

地域包括支援センターや担当のケアマネージャーに相談するのも有効な手段です。介護保険の福祉用具貸与の対象となる可能性もありますので、利用できる制度は積極的に活用し、経済的負担を軽減しましょう。

まとめ：高齢者見守りペンダントの最適な選択

見守りペンダントは、ご家族の状況や予算、求める安心感に応じて選ぶことが重要です。費用を抑えたいならアルソック、総合的な安心感を求めるならセコム、関西圏にお住まいなら関電SOSがおすすめです。

特に一人暮らしで近くに頼れる方がいないなら、駆けつけサービスは必須です。安心への投資と捉え、通知型見守りグッズや高齢者向けスマートウォッチ、GPS機能付き端末との併用も視野に入れ、最適な体制を整えましょう。

見守りペンダントのよくある質問

見守りペンダントの導入を検討する際、多くの方が抱く疑問にお答えします。緊急ボタンを押した際の料金や、セコムとアルソックの違いなど、気になる点を事前に解消して、安心してサービスを選びましょう。

ここでは、料金体系、サービスの対象者、他社のサービスとの比較など、特によく寄せられる質問をまとめました。契約前にこれらの点を確認しておくことで、より納得のいく選択ができるようになります。

緊急ボタンを押すといくらかかる？

緊急ボタンを押しても、ほとんどのサービスで追加料金は発生しません。セコム、アルソック、関電SOSのいずれも、月額料金に通報や駆けつけサービスの費用が含まれているため、安心して利用できます。

ただし、救急車を呼んだ場合の医療費などは別途自己負担となります。また、誤ってボタンを押してしまった場合も基本的に追加料金はかかりませんが、あまりに頻繁だと注意される可能性はあります。

セコムとアルソックの料金の違いは？

セコムは月額5,060円、アルソックは月額3,036円で、年間では約2万円の差があります。この違いはサービス内容によるもので、セコムは総合的な警備、アルソックは必要な機能に絞った構成です。

例えばセコムは防犯センサーが標準ですが、アルソックはオプションで追加する方式です。費用を重視するならアルソック、防犯も含めた総合的な安心感を求めるならセコムが適していると言えます。

ドコモの高齢者見守りサービスとは？

ドコモが提供する高齢者見守りサービスは、主にスマートフォンアプリを活用したものです。GPSによる位置情報の共有や緊急時の自動通報機能が中心で、専用のペンダント型端末は現在、主力商品ではありません。

そのため、スマートフォンを使い慣れている高齢者の方には選択肢の一つとなります。しかし、ボタン一つで通報できる手軽さや確実性を重視する場合は、専用の見守りペンダントの方が適しているでしょう。

緊急通報システムの対象者は？

緊急通報システムの主な対象は、一人暮らしの高齢者や持病のある方、転倒の危険性が高い方などです。基本的には年齢制限はなく、緊急時の対応に不安を感じる方であればどなたでも利用できます。

ただし、自治体の補助制度を利用する場合は、65歳以上や要介護認定者などの条件が設けられていることが一般的です。介護保険の対象となる可能性もあるため、地域包括支援センターなどに相談してみましょう。

一人暮らしの高齢者向け通報システムは？

一人暮らしの高齢者の方には、警備員が現場に駆けつけるタイプの見守りペンダントが最もおすすめです。セコムやアルソックなら、24時間365日いつでも専門スタッフが迅速に対応してくれるため安心です。

ご家族が遠方に住んでいるなど、すぐに駆けつけられない状況では特に駆けつけ型が重要です。月額3,000円台から利用可能で、費用はかかりますが、何物にも代えがたい24時間の安心を手に入れることができます。