はじめに：耳に入れるのが苦手な方へ。高齢者に「耳に入れない集音器」が選ばれる3つの理由
「最近、家族との会話やテレビの音が聞き取りにくい…」「でも、補聴器は大げさだし、耳に何かを入れるのは苦手だ」。そんなお悩みを持つ高齢者の方に、今「耳に入れない集音器」が注目されています。耳を塞がないため、圧迫感がなく快適な装着感が魅力です。
耳に入れない集音器が選ばれる理由は主に3つあります。
- ①快適さ：耳穴を塞がないため、閉塞感や自分の声が響く不快感がありません。
- ②手軽さ：高価な補聴器と比べて価格が手頃で、思い立ったらすぐに試すことができます。
- ③心理的な抵抗の少なさ：おしゃれなデザインのものも多く、いかにも「聞き取りを補助する機械」といった見た目ではないため、気軽に使い始められます。
この記事では、そんな耳に入れない集音器の種類や失敗しない選び方、そして2025年最新のおすすめ商品をランキング形式で詳しくご紹介します。あなたにぴったりの一台を見つけ、快適な聞こえのある生活を取り戻しましょう。
耳に入れない集音器の主な種類と特徴｜あなたに合うのはどのタイプ？
耳に入れない集音器には、主に「首掛け」「骨伝導」「置き型」の3つのタイプがあります。それぞれに特徴があり、利用する場面や好みに合わせて選ぶことが大切です。ご自身の生活スタイルに合ったタイプはどれか、比較しながら見ていきましょう。
首掛け（ネックスピーカー）タイプ｜おしゃれで普段使いにおすすめ
首に掛けて使うタイプの集音器です。近年人気のワイヤレスイヤホンのような形状で、ファッションの一部として楽しめるおしゃれなデザインが豊富です。スピーカーが耳元にあるため、自然な聞こえ方で音楽鑑賞やテレビ視聴にも向いています。常に首に掛けておけるので、置き忘れたり紛失したりする心配が少ないのも嬉しいポイント。ただし、製品によってはやや重さを感じたり、長時間の使用で肩こりの原因になったりする可能性も考慮しましょう。
骨伝導タイプ｜会話やテレビの音がクリアに聞こえる
こめかみなど、耳の近くの骨に振動を伝えることで音を聞く「骨伝導」の技術を利用したタイプです。耳を塞がないため、集音器の音を聞きながら、周囲の環境音や呼びかけにも気づけるのが最大のメリット。家族との会話を楽しみながらテレビの音声を補助するといった使い方ができます。音がクリアで、特に人の声が聞き取りやすいと評判です。一方で、音量を上げすぎると音漏れが気になる場合や、骨伝導特有の振動に慣れが必要な方もいます。
置き型（スピーカー）タイプ｜在宅時や家族との団らんに便利
マイクを内蔵したスピーカーを、テレビの横や食卓など、音を聞きたい場所に置いて使うタイプです。身につける必要がないため、装着による負担や煩わしさが一切ありません。操作も簡単な製品が多く、機械が苦手な高齢者の方でも安心です。家族みんなで同じ音量でテレビを見たい時や、食卓での会話を補助したい時に非常に便利。ただし、持ち運びには向かないため、利用は在宅時や特定の場所に限られます。
【失敗しない】高齢者向け「耳に入れない集音器」の選び方5つのポイント
自分に合った製品を見つけるために、購入前にチェックしておきたい5つのポイントをご紹介します。デザインや価格だけでなく、日常での使いやすさを想像しながら、最適な一台を選びましょう。
① 操作の簡単さ｜ボタンは大きくシンプルか
高齢者の方が使う上で、操作の分かりやすさは非常に重要です。電源のオン・オフや音量調節のボタンは、大きくて見やすいか、操作はシンプルかを必ず確認しましょう。機能が多すぎるとかえって使いこなせないこともあります。「押すだけ」「回すだけ」といった直感的な操作ができる製品がおすすめです。充電方法も、置くだけで充電できるクレードル付きの製品などが便利です。
② 装着感と重さ｜長時間でも負担にならないか
特に首掛けタイプや骨伝導タイプを選ぶ場合、本体の重さは大切なチェック項目です。できるだけ軽量で、長時間装着していても首や肩に負担がかからない製品を選びましょう。数グラムの違いでも、一日中着けていると疲れ方が大きく変わってきます。可能であれば、実際に試着してみて、フィット感や素材の肌触りなどを確かめるのが理想です。
③ バッテリー性能｜充電のしやすさと連続使用時間
現在の集音器は充電式が主流です。一度の充電で何時間連続使用できるかを確認しましょう。テレビを長時間見たり、一日中着けていたい場合は、最低でも10時間以上連続使用できるモデルが安心です。また、充電が切れてもすぐに使えるよう、充電時間が短い製品や、USB-C端子でスマホなどと充電器を共用できる製品も便利でおすすめです。
④ 音質と機能｜雑音やハウリングを抑える機能はあるか
単に音を大きくするだけでなく、音をいかにクリアに聞かせるかも重要です。エアコンの運転音や街中の騒音などを抑える「雑音抑制（ノイズキャンセリング）機能」や、キーンという不快な音を防ぐ「ハウリング抑制機能」が搭載されているかチェックしましょう。これらの機能があれば、より快適に会話や音声に集中できます。
⑤ 価格と保証｜予算に合い、アフターサポートは万全か
耳に入れない集音器の価格は、数千円から5万円以上と幅広いです。安さだけで選ぶのではなく、必要な機能が備わっているか、品質は確かかを見極めましょう。また、購入後の「聞こえ方が合わない」「操作が難しい」といった事態に備え、返品・交換保証があるか、メーカーのサポート体制はしっかりしているかも重要な選択基準です。国内の音響機器メーカーや介護用品メーカーの製品は、サポート面で安心感が高い傾向にあります。
使いやすさで選ぶ！耳に入れない集音器おすすめランキング5選
ここまでご紹介した選び方を踏まえ、特に「使いやすさ」に定評のある、高齢者の方におすすめの「耳に入れない集音器」をランキング形式で5つご紹介します。※実際の販売価格や仕様は、各販売サイトでご確認ください。
1位｜骨伝導ワイヤレスヘッドホン CODEON
「CODEON」は、耳を塞がずに音を楽しむ新感覚の骨伝導ヘッドホンです。周囲の音が聞こえるため屋外でも安心。音楽鑑賞はもちろん、付属の集音器を使えばテレビの音や会話もクリアに聞き取れます。
耳を塞がない開放感と安全性
耳を塞がないオープンイヤー設計が最大の特徴です。周囲の環境音が自然に聞こえるため、ランニング中も安全を確保できます。蒸れにくく衛生的で、圧迫感のない軽い着け心地も魅力です。
会話もテレビも驚くほどクリアに
付属の高性能な集音器を使えば、少し離れた場所の会話やテレビの音もはっきりと聞こえます。もう一人だけテレビの音量を上げる必要はありません。Bluetoothで高音質な音楽や通話も楽しめます。
アクティブな毎日を支える快適設計
本体は約30gと非常に軽量で、頭に優しくフィット。IPX6の高い防水性能で、スポーツ時の汗や突然の雨でも安心です。最大6～7時間の連続再生が可能で、アクティブな一日をサポートします。
こんな人におすすめ
- 安全に音楽を楽しみたい方
- テレビの音量を上げがちな方
- オンラインでの会話が多い方
周囲とのつながりを保ちながら、自分だけの音の世界を楽しめます。あなたの日常をより豊かにする、新しいリスニング体験をぜひ体感してください。
2位｜ソニー 首かけ集音器 SMR-10
ソニーの「SMR-10」は、日常の"聞こえ"を快適にサポートする首かけ型の集音器です。会話やテレビの音をクリアに増幅するのはもちろん、イヤホンを外せばスピーカーとしても機能。一人でも家族と一緒でも、最適な方法で音を楽しめます。
イヤホンを外せば、スピーカーに早変わり
大きな特徴は、イヤホンをケースにしまえば自動で首元のスピーカーから音が出る機能です。一人の時はイヤホンで集中し、家族と一緒にテレビを見る時はスピーカーに切り替えて、みんなで同じ音量を共有。場面に応じた使い分けが可能です。
環境に合わせて"聞こえ"を自動調整
独自の「オートシーンセレクト」機能を搭載。室内での会話や屋外の騒音など、周囲の環境を認識して自動で最適な聞こえ方に調整します。面倒な設定は不要で、いつでも自然でクリアな音を実感でき、ハウリングの心配もありません。
ワイヤレスで楽しむクリアなテレビ音声
付属の送信機をテレビに繋げば、音声がワイヤレスで直接SMR-10に届きます。家事をしながらでも、少し離れた場所からでも、途切れることなくクリアな音声で番組を楽しめます。ICレコーダー機能で、大切な会話を録音することも可能です。
こんな人におすすめ
- テレビの音を聞き逃したくない方
- 家族と音量を共有したい方
- 環境ごとの設定が面倒な方
これ一台で、日々の会話からテレビ鑑賞まで、あらゆる場面の「聞こえる」が変わります。簡単操作で誰でもすぐに使える手軽さも魅力。快適な聞こえがもたらす豊かな毎日を、ぜひお楽しみください。
3位｜きこえるホン
ユーキャンが開発した「きこえるホン」は、お洒落なワイヤレスイヤホンにしか見えない高性能集音器です。充電ケースから取り出すだけで使える手軽さで、日常の会話やテレビの音などを自然でクリアな音で届け、あなたの毎日をサポートします。
集音器に見えない、お洒落なデザイン
いかにもな集音器のデザインに抵抗があった方におすすめです。スタイリッシュでコンパクトな見た目なので、ファッション感覚で気軽に身に着けられます。人目を気にすることなく、外出先でも積極的にお使いいただける、新しい形の集音器です。
ケースから出すだけ！驚きの簡単操作
機械の操作が苦手な方でも安心。充電ケースから取り出すだけで自動で電源ON、耳に着けるだけですぐに使えます。周囲の環境に合わせて「室内モード」と「室外モード」をボタン一つで切り替えるだけの、シンプルな操作性も魅力です。
左右の耳に合わせて、音量を個別調整
左右で聞こえ方が違う場合でも、それぞれの耳に合わせて音量を個別に調整することができます。4種類のイヤーピースが付属しており、自分の耳にしっかりフィットさせることで、音漏れを防ぎ、より快適でクリアな聞こえを実現します。
こんな人におすすめ
- 集音器のデザインが気になる方
- 機械の難しい操作が苦手な方
- 左右で聞こえ方が違う方
聞こえる喜びを手軽に、そしてお洒落に持ち歩きませんか。日々のコミュニケーションがもっと楽しくなる「きこえるホン」で、アクティブな毎日をぜひお過ごしください。
4位｜助聴器 聴六 (HA6)
プリモの「聴六」は、目の前の相手との会話を聞き取りやすくすることに特化した、とてもシンプルな助聴器です。スイッチを入れて耳に当てるだけの簡単な操作で、聞きたい声がはっきりと直接耳に届き、スムーズな対話をサポートします。
とにかく簡単！誰でもすぐに使える操作性
難しい機能や設定は一切ありません。電源スイッチと音量ダイヤルだけのシンプル設計なので、機械が苦手な方でも買ったその日からすぐに使えます。単4電池式のため、充電の手間やわずらわしさがないのも嬉しいポイントです。
"聞きたい声"を、まっすぐ耳へ
本体を話している相手に向けることで、マイクが聞きたい声だけをしっかり捉えます。周囲の雑音に邪魔されにくく、一対一での会話が驚くほどスムーズに。病院の窓口や家族との団らんなど、様々な場面で活躍します。
手に馴染む、安心のデザイン
どこか懐かしいラジオのような、握りやすく、使いやすい形が特徴です。軽量でポケットにもすっぽり収まるので、どこへでも手軽に持ち運べます。そばに置いておきたくなる、長年愛されてきた安心のデザインです。
こんな人におすすめ
- 一対一の会話を重視する方
- とにかく簡単な操作を求める方
- 充電が面倒だと感じる方
大切な人との会話の時間を、もっと楽しく、もっと豊かに。「聴六」が、あなたの「聞く」を優しくお手伝いします。聞き返すストレスのない、スムーズな対話をお楽しみください。
5位｜ボーンヘッドフォン Airy
「Airy」は、約27gの軽量設計を実現した、耳を塞がない骨伝導ヘッドホンです。耳に挟む新しいクリップ式で、メガネやマスクとの干渉も気になりません。快適な装着感で、長時間の音楽鑑賞や通話を楽しめます。
軽快な着け心地の軽量設計
本体重量は約27gという軽量設計で、長時間着けていても疲れにくく、ストレスフリーな装着感を実現。ネックバンド式のため重さを感じにくく、ランニングや長時間のオンライン会議などでも快適に使用できます。
メガネやマスクと干渉しないクリップ式
耳に優しく挟み込むクリップ式を採用しているため、耳の後ろにかける従来の骨伝導ヘッドホンと異なり、メガネやマスクのつると全く干渉しません。髪型が崩れる心配もなく、誰でも自分に合った位置で快適に装着できます。
ズレにくく紛失しにくいネックバンド式
左右のイヤホンがしなやかなネックバンドで繋がっているため、動いてもズレにくく、安定した装着感が得られます。また、使用しない時はそのまま首にかけておけるので、イヤホンを片方だけなくしてしまう心配もありません。
こんな人におすすめ
- 軽量なイヤホンを探している方
- メガネやマスクを常用する方
- イヤホンを紛失したくない方
軽やかさ、快適さ、そして安心の装着感で、アクティブな毎日をサポートします。あなたの日常に「Airy」がそっと寄り添い、音楽と共にある豊かな時間を提供します。
購入前に知っておきたい！集音器と補聴器の決定的な違いとは？
集音器を検討する際、多くの方が「補聴器とは何が違うの？」と疑問に思います。この2つは似ているようで、実は全く異なるものです。違いを正しく理解し、ご自身に合ったものを選びましょう。
目的と性能の違い｜集音器は「音を大きくする」家電製品
最大の違いは、補聴器が厚生労働省に認められた「管理医療機器」であるのに対し、集音器は「家電製品」であるという点です。補聴器は、使用する人の聴力に合わせて専門家が音質を細かく調整（フィッティング）し、聞こえを補うことを目的とします。一方、集音器は周囲の音を一律に大きくして聞こえをサポートするもので、医療機器ではありません。
価格相場の違い｜なぜ補聴器は高価なのか
価格にも大きな差があります。集音器は数千円から数万円で購入できるのに対し、補聴器は片耳でも10万円以上、高機能なものだと50万円以上するものも珍しくありません。補聴器が高価なのは、本体の性能に加え、個人の聴力に合わせるための専門家による調整費用や、購入後のメンテナンス費用が含まれているためです。
どちらを選ぶべき？一つの判断基準
どちらを選ぶべきか迷ったら、一つの基準として「聞こえにくさの程度」で考えてみましょう。「最近少し聞こえにくくなった」「テレビの音や会話など、特定の場面で不便を感じる」という段階であれば、まずは手軽な集音器を試してみるのが良いでしょう。一方で、「医師から難聴と診断されている」「日常生活の様々な場面で聞こえに支障がある」という場合は、耳鼻咽喉科の専門医に相談の上、補聴器の使用を検討すべきです。
まとめ：あなたに合った「耳に入れない集音器」で快適な聞こえの毎日を
この記事では、高齢者の方や耳に何かを入れるのが苦手な方に向けて、耳に入れない集音器の種類、選び方のポイント、そしておすすめの製品をご紹介しました。
耳に入れない集音器には、デザイン性の高い「首掛けタイプ」、クリアな音質の「骨伝導タイプ」、装着不要の「置き型タイプ」など、様々な選択肢があります。ご自身の生活スタイルや、どんな場面で使いたいかを考え、「操作の簡単さ」や「重さ」「機能性」などを比較検討することが、失敗しないための鍵となります。
聞こえにくさを放置すると、ご本人のストレスになるだけでなく、ご家族とのコミュニケーションが減ってしまうことにも繋がりかねません。あなたにぴったりの一台を見つけて、会話や趣味をもっと楽しみ、快適で豊かな毎日をお過ごしください。
「耳に入れない集音器」に関するよくある質問
集音器を使うと耳が悪くなる？デメリットはありますか？
集音器の使用が直接的に耳を悪くするということはありません。ただし、必要以上に大きな音量で長時間使用し続けると、耳に負担がかかり、聴力を低下させるリスクがあります。製品の取扱説明書をよく読み、必ず適切な音量でご使用ください。これが集音器を使う上での一番の注意点です。
高齢者には集音器と補聴器、どちらがおすすめですか？
聞こえの程度や使用目的によって異なります。「会話中に時々聞き返すことがある」「テレビの音量を少し大きくしたい」といった軽度の聞こえにくさの改善や、特定の場面での使用が目的であれば、まずは手軽な集音器から試すのがおすすめです。日常生活全般でコミュニケーションに支障が出ている場合は、補聴器が適している可能性が高いため、一度耳鼻咽喉科にご相談ください。
骨伝導タイプの弱点や注意点は何ですか？
骨伝導タイプはクリアな音質が魅力ですが、いくつかの注意点もあります。一つは、音量を上げすぎると周囲に音が漏れやすい点です。また、骨を伝わる独特の振動感に慣れない方もいます。音質に関しても、一般的なイヤホンとは聞こえ方が異なるため、人によっては高音域などが物足りなく感じる場合があります。
高齢者が使いやすい集音器で、評判の良いメーカーはありますか？
特定のメーカーを挙げることはできませんが、一般的にソニーやオーディオテクニカといった国内の有名な音響機器メーカーの製品は、音質や品質、サポート面で信頼性が高いと言えます。また、介護用品を専門に扱っているメーカーの製品は、高齢者の使いやすさに配慮した設計になっていることが多いです。口コミや製品レビューも参考にしつつ、保証がしっかりしたメーカーを選ぶと安心です。
そもそも、なぜ高齢者は補聴器をつけたがらないのでしょうか？
理由は様々ですが、主に「価格が高い」「いかにも年寄りじみた見た目が嫌だ」「操作が複雑で使いこなせるか心配」「自分の老化を認めたくない」といった心理的な抵抗感が挙げられます。耳に入れない集音器は、こうした補聴器へのハードルを下げ、聞こえのサポートを始めるきっかけとなりやすい選択肢と言えるでしょう。