
はじめに:高齢者マークは100均で手軽に購入できる!
親御さんが70歳を迎えるにあたり、「高齢者マーク(高齢運転者標識)を用意したいけど、どこで買うのがいいんだろう?」「できれば手軽に、安く済ませたい」と考えていませんか?実は、高齢者マークはダイソーやセリアといった身近な100均で手軽に購入できます。
しかし、いざ100均に行ってみると「マグネットや吸盤、シールなど種類があってどれを選べばいいかわからない」「自分の車に合うタイプはどれ?」といった新たな疑問が出てくることも。この記事では、100均で販売されている高齢者マークの種類から、失敗しない選び方、正しい貼り付け位置や法律上のルールまで、あなたの疑問をすべて解消します。
この記事を読めば、あなたの車にぴったりの高齢者マークを100均で見つけ、安心してカーライフを送るための知識が身につきます。
高齢者マークは100均で売ってる?主な販売店と売り場
結論から言うと、高齢者マークは多くの100円ショップ(100均)で販売されています。特に、店舗数の多いダイソーやセリアでは、カー用品のラインナップの一つとして置かれていることがほとんどです。カー用品専門店やホームセンターよりも安価で、日用品の買い物のついでに購入できるのが大きなメリットです。
ただし、店舗の規模や在庫状況によっては取り扱いがない場合もあります。訪れる前に、この記事で紹介する売り場や商品の種類を参考にしてみてください。
【ダイソー】品揃え豊富!カー用品コーナーをチェック
業界最大手のダイソーでは、高齢者マークの取り扱いが充実しています。多くの店舗で、マグネットタイプと吸盤タイプの2種類が販売されていることが多いようです。車のボディに直接貼り付けたいか、内側のガラス面に付けたいかによって選べるのが嬉しいポイントです。
売り場は、主に「カー用品」や「カーグッズ」のコーナーに陳列されています。芳香剤やスマホホルダーなどが並んでいる場所を探してみましょう。店舗によっては、ステッカー類と同じコーナーに置かれている場合もありますので、見つからない場合は店員さんに尋ねてみてください。
【セリア】おしゃれな雑貨と一緒に探せるカー用品コーナー
おしゃれなデザインの雑貨で人気のセリアでも、高齢者マークを購入できます。セリアで販売されているのは、主に取り外しが簡単なマグネットタイプが多いようです。シンプルなデザインで、どんな車にも馴染みやすいのが特徴です。
セリアの店舗でも、「カー用品」のコーナーに置かれています。他の100円ショップと同様、店舗の規模によっては在庫がない可能性もあるため、いくつかの店舗をチェックしてみるのがおすすめです。DIYグッズや文房具など、他の商品を見ながら探せるのもセリアならではの楽しみ方です。
その他の100均(キャンドゥなど)での取り扱いは?
ダイソーやセリアの他にも、キャンドゥ(CanDo)やワッツ(Watts)といった100円ショップがあります。これらの店舗でも、カー用品コーナーで高齢者マークが販売されていることがあります。
ただし、ダイソーやセリアに比べると店舗によって品揃えにばらつきがある傾向です。もし近所にこれらの100均がある場合は、一度カー用品コーナーを覗いてみると良いでしょう。見つからない場合は、大手2社のダイソーやセリアを訪れる方が確実かもしれません。
【タイプ別】100均で買える高齢者マーク全種類を徹底比較
100均で販売されている高齢者マークには、主に3つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の車の仕様や使い方に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは、各タイプの特徴、メリット、デメリットを詳しく解説します。
- ①マグネットタイプ:定番で最も手軽
- ②吸盤タイプ:マグネットがつかない車に最適
- ③シール・ステッカータイプ:盗難や紛失の心配なし
これらの違いを知ることで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という失敗を防げます。
①定番で人気の「マグネットタイプ」
高齢者マークの中で最もポピュラーなのがマグネットタイプです。最大のメリットは、ペタッと貼るだけで簡単に取り付けられ、不要な時にはすぐに取り外せる手軽さです。家族で車を共有していて、運転する人が変わる場合に特に便利です。ダイソーやセリアなど、ほとんどの100均で取り扱いがあります。
一方で、デメリットはアルミや樹脂製ボディなど、磁石がつかない車種には使用できない点です。また、洗車時や高速走行時に剥がれて紛失してしまうリスクや、長期間同じ場所に貼り続けると日焼け跡が残る可能性もあります。
②マグネットがつかない車に便利な「吸盤タイプ」
「自分の車はマグネットがつかない…」という方に最適なのが吸盤タイプです。車のリアガラスの内側から貼り付けるため、ボディの素材を選ばずに使用できます。ダイソーなどで販売されています。
車外に貼らないため、雨風による劣化や盗難の心配がないのがメリットです。しかし、吸盤の吸着力は時間と共に劣化することがあり、走行中の振動で落下する可能性も。また、リアガラスにスモークフィルムを貼っていると、外からの視認性が落ちる場合があるため注意が必要です。
③内側からスッキリ貼れる「シール・ステッカータイプ」
シール・ステッカータイプは、一度貼ると剥がれにくいのが特徴です。主に車の内側からガラスに貼る静電吸着タイプや、外側のボディに直接貼るタイプがあります。頻繁に取り外しをしない方や、紛失・盗難を防ぎたい方におすすめです。
メリットは、マグネットや吸盤のように脱落する心配がないこと。デメリットは、貼り直しが難しく、剥がす際に跡が残りやすいことです。貼る位置は慎重に決める必要があります。100均ではあまり見かけませんが、ホームセンターや通販サイトでは多様なデザインの商品が見つかります。
あなたの車に合うのはコレ!高齢者マークの失敗しない選び方
ここまで紹介したタイプ別の特徴を踏まえ、実際にどの高齢者マークを選べば良いのか、具体的な選び方を解説します。まずはご自身の車の状態を確認し、利用目的に合った最適な一品を見つけましょう。
まずは車のボディを確認!マグネットがつくかチェックする方法
高齢者マークを購入する前に、最も重要なのがご自身の車のボディにマグネットがつくかを確認することです。最近は燃費向上のため、ボンネットやバックドアにアルミ素材などを使用している車種が増えています。
確認方法はとても簡単です。ご家庭にある文房具のマグネットなどを、車の後面(バックドアやトランク)の平らな部分にそっと近づけてみてください。くっつけばマグネットタイプが使用できます。もしつかなければ、吸盤タイプやシールタイプを選ぶ必要があります。
【目的・車種別】おすすめのタイプ早見表
あなたの状況に合った高齢者マークが一目でわかるように、簡単な早見表を作成しました。選ぶ際の参考にしてください。
こんな方・こんな車におすすめ | おすすめのタイプ |
---|---|
とにかく手軽に取り付け・取り外しをしたい | マグネットタイプ |
家族で車を共有している | マグネットタイプ or 吸盤タイプ |
車のボディがアルミ製などで磁石がつかない | 吸盤タイプ or シールタイプ |
盗難や走行中の紛失が心配 | 吸盤タイプ or シールタイプ |
リアガラスに濃いフィルムを貼っている | マグネットタイプ(外貼り) |
購入前にチェックしたいサイズと反射機能の重要性
100均で高齢者マークを選ぶ際、デザインやタイプだけでなく、サイズと機能性も確認しましょう。道路交通法施行規則では、高齢運転者標識のサイズは高さ18.5cm、幅16.5cmと定められています。100均の商品は基本的にこの規格に準じていますが、念のため確認するとより安心です。
また、夜間の視認性を高める「反射機能」がついているかも重要なチェックポイントです。反射材を使用したマークは、夜間に後続車のライトを反射して光るため、より安全運転に繋がります。パッケージに「反射タイプ」などの記載があるか確認してみましょう。
知らないと損?高齢者マークのルールと基礎知識
高齢者マークを車につける際は、関連する法律上のルールを正しく理解しておくことが大切です。ここでは、対象年齢や罰則の有無、正しい貼り付け位置など、安全運転のために知っておきたい基礎知識を解説します。
高齢者マークの着用はいつから?対象は70歳以上で努力義務
道路交通法により、高齢者マークの表示が推奨されているのは満70歳以上のドライバーです。よく「75歳からが義務」と勘違いされることがありますが、正しくは70歳からです。
マークの表示は「努力義務」とされており、表示するように努めなければならないと定められています。強制的な「義務」ではありませんが、ご自身の安全と、周囲のドライバーへの配慮のために、対象年齢になったら表示することが推奨されます。
罰金や違反点数はないが周囲の車からの保護効果も
高齢者マークを表示していなくても、罰金や交通違反の点数が加算されるといった罰則は現在のところありません。
しかし、マークを表示することには大きなメリットがあります。それは、「保護義務」が発生することです。高齢者マークを表示している車に対して、他のドライバーが危険な幅寄せや無理な割り込みを行うことは法律で禁止されています。違反したドライバーには罰則が科されるため、結果的にご自身の車が保護され、安全な運転環境に繋がるのです。
車に貼る正しい位置は?フロントとリアの両方に表示しよう
高齢者マークを貼る位置は、道路交通法施行規則で定められています。地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置に、車の前面と後面の両方に表示することが推奨されています。
- 前面(フロント):ボンネットは避け、ガラスに貼らない(視界の妨げになるため)
- 後面(リア):バックドアやトランクなど、後続車から見やすい平らな部分
特に、フロントガラスへの貼り付けは視界確保の観点から禁止されていますので絶対にやめましょう。吸盤タイプを内側から貼る場合も、必ずリアガラスにしてください。
2種類あるデザイン「もみじマーク」と「クローバーマーク」の違い
高齢者マークには、「もみじマーク」と「四つ葉のクローバーマーク」の2つのデザインが存在します。もともとは「もみじマーク」が使われていましたが、「枯葉のようだ」という意見などから、2011年に現在の「クローバーマーク」が導入されました。
クローバーマークはシニアのSをモチーフに、四つ葉で構成されたデザインです。現在は移行期間となっており、当面の間は「もみじマーク」と「クローバーマーク」のどちらを使用しても問題ありません。100均やカー用品店では、両方のデザインが販売されていることがあります。
まとめ:100均の高齢者マークを活用して安全運転を心がけよう

この記事では、100均で販売されている高齢者マークについて、販売店や種類、選び方から関連ルールまで詳しく解説しました。
- 高齢者マークはダイソーやセリアなどの100均で手軽に購入できる。
- マグネット、吸盤、シールの3タイプがあり、車の仕様や用途に合わせて選ぶことが重要。
- 購入前には車のボディが磁石につくかを確認するのが失敗しないコツ。
- 表示は70歳からの努力義務で罰則はないが、周囲からの保護効果があり安全に繋がる。
高齢者マークは、ご自身の安全を守るだけでなく、周囲の車との円滑なコミュニケーションを助ける大切なツールです。100均の商品を賢く活用し、これからも快適で安全なカーライフをお送りください。
高齢者マークと100均に関するよくある質問
最後に、高齢者マークや100均での購入に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
高齢者マークはつけないと違反?罰則や義務について
満70歳以上のドライバーが高齢者マークを表示することは「努力義務」とされています。表示しなかったことによる罰金や違反点数などの罰則は、現在の法律ではありません。しかし、ご自身の安全と周囲への配慮のため、表示することが強く推奨されています。
高齢者マークを貼る正しい位置はどこ?
車の前面と後面の両方、地上から0.4m以上1.2m以下の見やすい位置に貼るのが正しい位置です。後面はリアガラスやボディの平らな部分、前面はボンネットなどが一般的です。運転者の視界を妨げるフロントガラスや、ライトにかかる場所への貼り付けは絶対に避けてください。
おしゃれなデザインの高齢者マークは違反になる?
高齢運転者標識は、道路交通法施行規則で色や形、サイズが定められています。規定から大きく逸脱した、自作のおしゃれなデザインやキャラクターもののステッカーは、正式な高齢運転者標識として認められない可能性があります。トラブルを避けるためにも、規定に準じた市販品を使用しましょう。
100均以外ではどこで買える?
100均の他に、オートバックスなどのカー用品専門店、カインズやナフコといったホームセンター、Amazonや楽天市場などの通販サイトで購入できます。特に通販サイトでは、デザイン性の高いものや特殊な機能を持つものなど、豊富な種類から選ぶことができます。価格は数百円から1,000円以上のものまで様々です。
高齢者マークを対象年齢以外の人がつけてもいい?
対象年齢ではない若い人などが高齢者マークを表示して運転しても、法的な罰則はありません。しかし、このマークは「70歳以上のドライバーが運転しています」という周囲へのサインです。無関係な人がつけると、他のドライバーを混乱させたり、マーク本来の意味が薄れたりする可能性があるため、対象者以外は表示しないのがマナーと言えるでしょう。